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養蚕や桑に親しんで、飼育セットや苗木配布 津幡高、町内の全11小中に

北國新聞社 6/23(木) 3:31配信

 河北農蚕(のうさん)学校を源流とする津幡高は、蚕の飼育セットや蚕の餌となる桑の苗木を希望者に配布する事業に乗り出した。同校の歴史や日本の近代化を支えた養蚕に興味を持ってもらおうと、町内全11小中学校に案内状を送った。町民への配布も計画しており、桑栽培や養蚕の輪を生徒が主体となって広げていく。

 津幡高園芸部が中心となって総合学科生徒が取り組む「養蚕復活プロジェクト」の一環で、希望する小中学校へ蚕や飼育箱、人工餌などをそろえた飼育セット2組、桑の苗木4鉢を、7月に無償で提供する。要望があれば、生徒が出向いて桑の葉や実、絹を使った加工品の作り方も指導する。

 津幡高は1924(大正13)年に河北農蚕学校として開校し、48年に津幡農学校と津幡高等女学校が統合して現在の津幡高となった。河北農蚕学校時代から桑の栽培や養蚕が行われ、津幡高にも受け継がれていたが、養蚕業の衰退に伴って廃止され、67年に学校の桑畑がなくなった。

 園芸部は2014年、桑の栽培を47年ぶりに復活させ、昨年から桑や絹の普及活動、商品開発に取り組んできた。昨年、町内の太白台小校区学童保育「もりもりクラブ」で児童に養蚕体験を勧めたところ、好評だったため、より多くの子どもに親しんでもらおうと規模を拡大する。

 津幡高では約580本の桑を栽培しており、今年度は配布用に挿し木した枝約380本を苗木として育てている。総合学科2年で園芸部員の才門(さいもん)和矢さんは「津幡高を中心に町全体が蚕と桑の発信拠点となってほしい」と期待を込めた。

北國新聞社

最終更新:6/23(木) 3:31

北國新聞社