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高校野球沖縄大会:那覇西、好機生かす

沖縄タイムス 6月24日(金)6時50分配信

 高校野球の第98回全国選手権沖縄大会第3日は23日、沖縄セルラースタジアム那覇などで1回戦6試合を行い、那覇西、豊見城、陽明、名護、コザ、宜野湾が2回戦に進んだ。
 那覇西は二回までに、沖縄工に2点を先制されたがその裏に同点とし、六回に仲地来魁の適時打で逆転。5-2で制した。
 第2シードの豊見城は首里東に4-4と追いつかれた六回、相手エラーで勝ち越し、6-4で競り勝った。
 陽明は0-0の四回、開邦に4点を奪われたが、1点差に追い上げた八回、打者一巡で8点を挙げ、11-4でコールド勝ちした。名護は14安打を放ち、向陽を9-1の七回コールドで下した。
 コザは6-3で北部農林を破った。宜野湾は12-0で球陽にコールド勝ちした。第4日は25日、コザしんきんスタジアムなど3会場で1回戦7試合を行う。

■那覇西 仲地3打点 逆転の立役者

 序盤で2点を奪われた那覇西が逆転し、沖縄工業を5-2で下して2回戦に進んだ。
 初回、先頭打者に三塁打を打たれて先制を許し、続く二回にも2本のヒットで0-2とされた。だがその裏、粘ってつかんだ2四球で得点圏に走者を進め、9番大城永遠のスクイズなどで振り出しに戻した。
 均衡を破ったのは6番仲地来魁だった。2-2の六回1死二塁、「投手を助けよう」と低めの球をセンター方向にはじき返し、値千金の三塁打で勝ち越しに成功。八回には2死一、二塁で左中間に2点適時二塁打を放ち、さらに引き離して3打点と活躍した。
 投げては、エースで主将の赤嶺由生郎が12三振を奪って133球の完投。五回以降、低めにボールを集めて三者凡退に抑えた。九回表1死二塁のピンチでは鮮やかなけん制で走者を刺し、最後は外野フライに仕留め、反撃を絶った。
 赤嶺は「バックを信じて自信を持って投げられた。次戦は序盤から鋭いピッチングで攻める」と仲間に感謝し、気合を入れた。(我喜屋あかね)

■豊見城 粘り勝つ 同点からシードの地力

 春季準優勝で、第2シードの豊見城が首里東に同点に追いつかれながらも六、七回、2死から得点して6-4と勝ち越し、1回戦を突破した。金城聡監督は「粘り強くつなぎ、豊見城らしい野球ができた」とうなずいた。
 暴投やエース翁長宏和の2点適時打など、三回に打者一巡の猛攻で幸先よく4点を奪った。しかし四回以降、翁長のアウトコースが狙われ、六回までに同点とされた。
 だがその裏2死走者なしから9番嶺井友貴、1番仲村裕之の連打、さらに四球で満塁とすると、3番宮海翔の内野ゴロがエラーを誘い、勝ち越しに成功。続く七回2死二塁、金城監督に「絶対に走者をかえせ」と送り出された8番平良成輝が内野安打を放ち、6点目を奪った。
 完投した翁長は「チームメートが助けてくれた。一球の大切さを思い知った。次も自分たちの泥臭い野球で勝利をつかみたい」と次戦を見据えた。

■名護、序盤で主導権 2回集中5点
 
 試合序盤から得点を重ねた名護が9-1の七回コールドで向陽を退けた。
 一回2死一、二塁、5番上地琉太が左適時打を放ち先制すると、二回は3番宮城佑亮、4番仲間陸の連続適時打などで5点を奪い、三回で7-0と突き放した。
 5打数3安打の1番宮城公鳳は、先発で3回を無失点に抑える活躍ぶり。「自分や2番が出塁し、主軸で返すのが名護。自分たちの野球ができた」と胸を張った。
 一方、田原伸繁監督は「上のレベルで戦うためには取れる点、取れるアウトを確実に取りたい」と次戦に向け、気を引き締めた。

□背番号0の7人最後の夏終え涙 向陽3年 スタンドで声援
 名護に七回コールド負けを喫した向陽ナイン。
 試合後、泣きじゃくる部員の中に、背番号「0」をつけた7人の3年生がいた。
 最後の夏にベンチ入りを逃したが、石塚年勝監督の「縁の下の力持ち。みんなで戦っているのだから」との計らいで、マネジャーにも配られた。
 「0」の3年生はスタンドで声をからしたが、チームは最終七回に1点をかえすのが精いっぱい。
 外間雅樹は「ベンチ入りできず悔しかったけど、後輩も頑張っている。実戦練習にも参加させてもらい、今は監督に感謝している」と、表情は晴れやかだった。

■陽明、終盤猛攻逆転勝ち 8回に一挙8点4点差はね返す

 六回まで2安打に抑えられた陽明が好機を逃さず、確実にものにした。3-4の八回、打者一巡で8点を奪い、11-4とコールド発進した。
 陽明の2年生右腕、屋比久嘉章は低めにボールを集めて上々の滑り出しだった。
 だが、四回に開邦につかまり4失点。嫌なムードが漂う中、落ち込む屋比久に主将の玉城颯は「反撃するから」と声をかけ、さらに「我慢すれば流れは必ず来る」と仲間を鼓舞した。
 八回は四球で出た走者を連打でかえして同点にすると、4安打と押し出しや失策も絡んで8得点し、この回でコールドを決めた。
 玉城は「全員で点を取れた。我慢できてよかった。次につながる」と胸を張った。大嶺祐介監督は「夏の初戦の難しさを感じた」と安堵(あんど)の表情だった。(新垣亮)

最終更新:6月24日(金)6時50分

沖縄タイムス