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平和な世界、凜と誓う 沖縄戦追悼式典で詩朗読の11歳少女

沖縄タイムス 6月24日(金)7時4分配信

 平和への祈りに共鳴するように、せみ時雨が柔らかく会場を包んだ。
 〈人は空に手をのばし 希望を込めて平和(ふぃーわ)の願いを蝉(せみ)とともに叫ぼう〉
 慰霊の日の追悼式で自作の詩を朗読したのは、金武小学校6年の仲間里咲(りさ)さん(11)。しまくとぅばを交えながら、戦争のない世界に思いをはせた。
 亡くなった祖父は元海軍兵。テレビで戦争の映像が流れている時に、一度だけ仲間さんに自分の体験を語ってくれたことが記憶に焼き付いている。近くで戦艦が沈められたこと。仲間が撃たれたこと。祖父も左腕を被弾し、戦争を思い出すと痛んだそうだ。
 式典では自分の思いをしっかり届けようと、毎日放課後に朗読の練習をした。〈平和(ふぃーわ)ぬ世界(しけー)どぅ大切(てーしち)〉。凜(りん)とした声で締めの言葉を読み上げると、会場から大きな拍手が湧いた。
 祖父は生前、「戦争はもういらない」と繰り返し話していたという。「今を生きる私たちが沖縄を平和にしていくと、天国のおじいちゃんに伝えます」。少しはにかみながら、そう誓った。

最終更新:6月24日(金)9時49分

沖縄タイムス