ここから本文です

半数以上が「60代は新たな出発の時期」と認識/博報堂生活総合研究所「シルバー30年変化」発表

MarkeZine 6月24日(金)13時0分配信

半数以上が「60代は新たな出発の時期」と認識/博報堂生活総合研究所「シルバー30年変化」発表

画像

 博報堂生活総合研究所は、1986年から30年間にわたり60~74歳を対象にほぼ同じ質問内容の調査を続けてきた(1986年、1996年、2006年、2016年の4時点で実査)。この30年間で日本は急速に高齢化が進み、特にこの10年では、団塊世代が高齢期を迎え、平均寿命が男女ともに80歳を超えるなど「高齢社会」を取り巻く環境は激変している。同研究所は高齢者の30年間の変化を調査し、結果を発表した。

【写真・画像】半数以上が「60代は新たな出発の時期」と認識/博報堂生活総合研究所「シルバー30年変化」発表

●60歳を超えても、まだまだ長く生きる自覚がある

 「あなたは何歳まで生きたいと思いますか? 」という質問では、1986年からの30年間で4歳延びて、84歳となった。また、「あなたの気持ちは何歳くらいだと思いますか」と尋ねたところ、2016年の平均は53歳で、実年齢との差は-14歳だった。体力年齢や見た目年齢について尋ねたところ、それぞれ実年齢よりも-7歳、-5歳という結果に。いずれも実年齢を-5歳以上下回っており、まだまだ若いことを自覚している高齢者の意識が見受けられる(※これら質問は2016年のみ調査)。

 自分の身体や気持ちの状態についてどう感じるかという質問を、年齢で比較したところ、「自分は、体力もあるし気持ちも若い」と答える人の割合は、団塊世代が大半を占める65~69歳が圧倒。実年齢は団塊世代よりも若い60~64歳と比べても、団塊世代のほうが意識の上では若いことが如実に。過去30年の結果と比べても突出しており、常に時代をけん引してきた勢いが表れている。「健康診断や予防のための医療費に、なるべくお金をかけていきたい」という人の割合も、団塊世代がほかの世代を上回っており、体力や若さを維持することにも関心が高い世代と言えそうだ。

●半数以上の人が、60代を新たな出発の時期と捉えている

 「あなたにとって60代とは人生のどんな時期にあたりますか」という質問では、「再出発の時」と答える人が大幅に伸び、2016年に半数を上回った。一方、60代を「解放の時期」だと捉える人は、2006年まで増加傾向にありましたが、一転してこの10年で減少している。

 希望寿命も長く、気持ちも若い現代の高齢者は、老後が長期化することを自覚している。そのため、彼らにとって60代は、あらゆることが終わりに向かう「解放の時」ではなく。これからの長い人生の新たな一歩を踏み出す「再出発の時」に変わっているようだ。

●生活の見通しは暗い

 希望寿命も長く、気持ちも若い60代だが、先の見通しは決して明るくないようだ。先の見通しは明るいか、暗いかを尋ねた二拓のして右門では、約半数が「先の見通しは暗い」と回答。30年間で15ポイント増えた。1か月のお小遣いも、30年前以下の水準に。2006年から2016年の10年間で今度は約5,000円減少し、30年前を下回った。

 さらには、欲しいものを尋ねた選択式の質問では、この30年間で「お金」と「幸せ」が逆転。老後が長期化し、生活の見通しが暗い状況で、情緒的な「幸せ」よりも現実的な「お金」を求める切実な気持ちがうかがえる。

【調査概要(2016年)】
調査手法:訪問留置自記入法
調査期間:2016年2月24日~3月22日
調査対象:60~74歳の男女
調査地域:首都40km圏
企画分析:博報堂 博報堂生活総合研究所
実施集計:東京サーベイ・リサーチ
調査人数:首都圏700人

最終更新:6月24日(金)13時0分

MarkeZine

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。[new]