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<小野憲史のゲーム時評>曲がり角を迎えた世界最大のゲーム展示会 ソニーと任天堂に携帯ゲームの展示なく

まんたんウェブ 6月26日(日)12時0分配信

 超硬派のゲーム雑誌「ゲーム批評」の元編集長で、現在はゲーム開発と産業を支援するNPO法人「国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)」代表の小野憲史さんが、ゲーム業界の現在を語る「小野憲史のゲーム時評」。今回は、12~14日に米国で開催された世界最大級のゲーム展示会「エレクトロニック・エンタテインメント・エキスポ(E3)」について語ります。

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 E3が米ロサンゼルスのコンベンションセンターで開催された。ゲーム機メーカーはそれぞれ独自の戦略を発表。商談会としての機能に加えて、一般ユーザー向けの無料エリア「E3 Live」を新設するなどの施策もみられた。しかし会場内は空きスペースが目立ち、E3の開催が踊り場にさしかかっていることを印象づけた。

 ゲーム機メーカーのブースが並ぶウエストホールで、質・量ともに頭一つ抜き出ていたのがソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)だ。発売から3年目を迎えたPS4はソフトが成熟し、大作ソフトからインディー(独立系)ゲームまで幅広いラインアップが並んだ。中でも注目を集めたのが、銃型コントローラーを構えてプレーする、PSVR用の一人称視点シューティング「Farpoint」だ。ちなみに会場では、携帯ゲーム機「PSVita」のソフトは見られず、日本との違いが際だった。

 マイクロソフトはゲーム機のサイズを40%に縮小した「XboxOneS」に加えて、4K映像出力にも本格的に対応する上位機種のゲーム機「プロジェクト・スコルピオ」を発表した。その一方でウィンドウズ10とXboxOneのクロスプラットフォーム戦略を推し進め、ゲーム機の販売台数にこだわらない姿勢も打ち出した。稲船敬二さんが手がける新作アクションゲーム「ReCore」にも長い行列ができ、注目度の高さを感じさせた。

 任天堂は2017年内に発売予定のWiiU用ソフト「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の試遊展示に絞り込んだ。また特設ステージではトークイベントとインターネット配信を連日開催した。「ゼルダの伝説」をじっくりと体験してもらうため、ブース内では人数制限を実施した。会期を通して長い行列ができていたが、展示の多様性は失われた。携帯ゲーム機のニンテンドー3DSのソフト展示もなかったのも特徴だった。

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最終更新:6月26日(日)12時0分

まんたんウェブ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。