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警察に高齢者名簿、市が見直しへ 安全守る目的も了承得ず提供 /野田

千葉日報オンライン 6/24(金) 11:15配信

 千葉県野田市は22日、毎年本人の了承を得ずに行っている野田署への高齢者の名簿提供について、見直しを検討すると発表した。市情報公開・個人情報保護審査会が同日出した「公益はあるが、拒否する者の情報を提供するまでのものではない」とする答申を尊重。高齢者の安全を守る目的で提供してきたが、市民の一部からは苦情も出ていた。

 市高齢者支援課によると、市は同署からの依頼で2012年から、高齢者の氏名や住所、電話番号などを記した名簿を毎年提供。同署は詐欺被害や交通事故の未然防止に向けた巡回などに活用してきた。

 市個人情報保護条例は「公益上特に必要があると認められる時」などに個人情報の外部提供を認めると定めている。市は情報提供の際、本人の了承は得ていなかった。

 「同意を得ず提供するのはおかしい」と主張する市民計52人が昨年6~9月、根本崇市長に個人情報の利用停止を請求。一方、市は「同意を得るより本人の安全を優先すべき」として同10月までに、請求すべてに利用不停止決定をした。それに対し市民13人が異議を申し立て、市が同審査会に諮問していた。

 昨年同署に提供された名簿は市内の高齢者4万1449人分。根本市長は来月に任期満了で引退するため、市は今年の名簿提供を含めた今後の対応を新市長のもとで検討していくことになる。

 市は「一人でも多くの高齢者に犯罪への注意を促す必要があるが、全員に了承を得るのは物理的に難しい。市側の主張が認められず残念だが、答申を尊重したい」としている。

最終更新:6/24(金) 11:34

千葉日報オンライン