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大工女子、男性に負けじ腕振るう 新築住宅棟上げで4人奮闘、鯖江

福井新聞ONLINE 6月24日(金)8時0分配信

 大工女子が4人そろって“奮闘”―。福井県鯖江市内で23日行われた新築住宅の建前(棟上げ)で、熟練の棟梁を目指す地元の大工女子4人が男性に負けじと腕を振るった。男性主体の現場での活躍は後輩女性の励みになると、建設現場、学校関係者らからも期待が寄せられている。

 大工女子は鯖江市の八田美津江さん(30)、越前市の大坂優子さん(23)、同市の成實かおりさん(28)ら4人。八田さんは専門大工になって5年目で、ほかの3人は鯖江市の建設業、井波木材に勤め大工仕事もこなしている。

 この日建前が行われた住宅は木造2階建てで、大坂さんが部材の管理などを行い、八田さんは工程を把握し、安全、品質管理の中心的な役割を果たしている。建前では、男性の大工ら20人の中で、八田さんは2階の足場も軽々と動き回り、材木を組み上げ、塗装などをこなした。

 大工仕事の魅力について、八田さんは「住宅が日に日に出来上がり、施主に喜ばれるのがうれしい」と話す。大坂さんは「男性にはない細かい気配りで女性の強みを生かす」という。成實さんは工場勤めから4月に転職したばかりで「覚えることがたくさんあり、毎日怒られてます」と話すが「今後は大工作業の中でも得意分野を見つけ、その道を究めたい」と意欲的だ。

 男性の多い現場で、八田さんは「重いものが持てないなどで、足手まといになるのがつらかった」と振り返る。しかし、「できないことは男性に助けてもらえばいい」と割り切ることで人間関係もうまくいくようになった。

 4人のうち2人の母校、武生工業高の都市・建築科の服部常義教諭は、この日の教え子の“晴れ姿”を見に訪れ、「大変な面もあるだろうが、地元の企業、現場で頑張っていることは後輩の励みにもなる」と成長を見守っていた。

 3人が勤める井波木材の井波吉博社長は「若い女性の地元定着、技能を発揮のため、資格取得の支援もしていきたい」と期待を寄せる。

福井新聞社

最終更新:6月24日(金)8時41分

福井新聞ONLINE