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頭脳流出に苦慮のハンガリー、英からUターン奨励も奏功せず断念

The Telegraph 6/24(金) 14:00配信

【記者:Matthew Day】
 ハンガリー政府は先に、英国で働く自国民のUターン奨励策を打ち出していた。しかしこれを利用して実際に母国に戻った人の数がわずか105人にとどまったことを受けて、計画はやむなく打ち切られた。

 政府は、英国で居住・就業しているハンガリー人が現在5万5000人いると推定している。他の中欧諸国同様、高等教育を受け、才能と起業精神にあふれる若者の多くが国を出てしまう頭脳流出に苦慮している。

 政府が昨年4月に立ち上げた、その名も「若者よ、カムバック(Come Back, Young Person)」計画では、帰国に応じた在英ハンガリー人向けに、職業訓練の提供、家探しや就労の支援、1年にわたり月額226ポンド(約3万5000円)の支給といった特典を用意。

 約25万2000ポンド(約3900万円)の予算を計上し、帰国者に職を提供する数多くの「パートナー企業」との連携も進めてきた。

 だがこういった特典にもかかわらず、対象層の大多数は、英国のより高い給与や、より豊富な雇用機会をふいにしてまで母国に戻ろうとはしなかった。

 申し込んだ人はわずか381人で、うち実際にハンガリーにUターンした人は105人にとどまった。

 バルガ・ミハーイ(Varga Mihaly)国家経済相は14日、来年度予算に関する質疑応答で、以前は拡充も検討していた同計画を打ち切る方針を示した。

 とはいえ政府は、計画が失敗した様子に気を落とすどころか、また新たな帰国奨励策を立ち上げると発表した。次のプロジェクト名は、「若者よ、カムバックして起業しよう(Come back and start a business, young person)」だという。

 自国民の呼び戻しを目指しているのはハンガリーだけではない。欧州連合(EU)加盟国のうち、在英就労者が最も多いポーランドも、Uターンを促すための特典を提示しているが、ハンガリー同様、成果はほとんど上がっていない。【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:6/24(金) 14:00

The Telegraph

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