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までぇに街いま 仙台空港アクセス線沿線 その4 菊田水産

河北新報オンラインコミュニティー 6月24日(金)13時0分配信

 マグロやめんたいこ、鯨肉などの海産品が冷蔵庫に並ぶ。菊田水産店主の菊田広子さん(64)は「6月は筋子の新物が出回ります。おにぎりやのり巻きにするとおいしいですよ」と、にこやかに話す。

 広子さんは生まれ育った閖上で、夫の義人さんと共に約30年、鮮魚店を営んできた。津波で自宅や店舗を失った。だが、各地の仮設住宅で暮らす閖上の人たちから「魚を食べたい」と言われ、義人さんと仙台の市場で仕入れては売って歩いた。
 さいかい市場への出店準備を進めていた2011年11月、義人さんに肺がんが見つかり、翌夏に亡くなった。
 でも、広子さんは家族や知人の支えもあって店を続け、ゆりあげ港朝市にも出店する。季節に合わせて干しガレイや塩辛、ベニザケを求める常連客がいる。「昔からのお客さんに喜ばれると、やってきて良かったと思います」と、しみじみ語る。

河北新報社

最終更新:6月24日(金)13時0分

河北新報オンラインコミュニティー