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までぇに街いま 仙台空港アクセス線沿線 その5 藤フラワー

河北新報オンラインコミュニティー 6月24日(金)13時0分配信

 母の日があった5月はカーネーションの準備に追われた。藤フラワーは店主の伊藤美早子さん(63)がほぼ一人で商う生花店。時季に応じた切り花を中心に30種類ほどをそろえる。

 夫の喜光さんが40年ほど前、閖上で店を開いた。閖上では仏前に菊を欠かさず供える家が多かった。彼岸や盆のころの忙しさに加え、葬儀社からの注文もよく舞い込んだ。

 津波で自宅と店を失って閖上さいかい市場に店を構え、喜光さんは振興会の初代会長に就任した。震災前も後もさまざまな役職に就き地区の世話役を担ったが、2013年にがんで他界した。
 美早子さんは「水やりなど生花は手が掛かります。でも、こうして働いていられるのは夫のおかげだと感謝しています」と笑顔を見せる。

 ゆりあげ港朝市にも出店し知り合いが声を掛けてくれるのがうれしいという。「いずれは閖上で店を再開したい」と待ち望んでいる。

河北新報社

最終更新:6月24日(金)13時0分

河北新報オンラインコミュニティー