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大阪環状線の新車323系公開 ドア減らしホーム安全性向上へ

乗りものニュース 6/24(金) 16:52配信

混在する大阪環状線

 大阪市内を一周するJR西日本の大阪環状線。その新型車両である323系電車が2016年6月24日(金)、車両メーカーの近畿車輛(東大阪市)で公開されました。

 その大きな特徴は、まず「ドア」です。現在の大阪環状線用電車は乗降に使うドアが片側4か所ですが、新型の323系は3か所に減りました。一般的に、ドア数が多いほど乗降に必要な時間を短くできるため、利用者が多い路線では4ドア車がふつうです。

 にもかかわらずドア数が減った理由として、大阪環状線の安全性を向上させることが挙げられます。たとえば、東京で環状運転を行う山手線のホームにやって来る列車はすべて「山手線」で、ドアの数や位置も一緒。しかし大阪環状線は、そのホームにオレンジ色をした大阪環状線の4ドア車以外に関西空港、和歌山、奈良方面を結ぶ3ドアの快速列車も停車します。つまり列車によってドアの数や位置が異なっており、人が線路へ落下するのを防ぐホームドアの設置が難しい状況です(開口部の位置が合わないため)。

 しかし新車を3ドアにしたことで、大阪環状線の列車はドアの数、位置が特急など一部を除き統一されることから、ホームドアの設置が容易に。JR西日本によると、ホームドアは利用者の多い駅に順次導入していく計画といい、具体的に大阪環状線への設置が決定しているわけではないそうですが、この新型車両の登場によってハードルが大きく下がったのは事実です。遠くない将来、大阪環状線にもホームドアが導入され、安全性の向上が実現するでしょう。

 ただ、ドア数の減少で乗降に必要な時間が増えることも考えられます。この点についてJR西日本は2014年、ラッシュ時に3ドア車を走らせ、特段の問題がないことを確認。そして今回、3ドア車の新車323系が登場したという形です。

国鉄時代の電車はこの新型に

 大阪環状線の新型車両323系。車内の特徴としては「快適性の向上」が挙げられます。各車両に車いす・ベビーカー用のスペースが設けられたほか、混雑する車両(大阪駅での天満駅側先頭車)の出入口スペースが拡大されました。

「情報提供の充実」もポイントで、各車両に8か所16画面の案内ディスプレーを用意。訪日観光客向けに、案内ディスプレーの日英中韓4か国語表示、無料公衆無線LANサービスも行われます。

 JR西日本によるとこのほか、運転士に異常が発生した際に列車を停止させる装置に性能の高い「EB-N形」を採用するなど「安全・安心の向上」、機器類の二重化による「機器の信頼性向上」を図っているとのこと。

 この323系は、2016年度から2018年度にかけて8両編成21本の合計168両が順次投入され、大阪環状線と、そこから枝のように「USJ」方面へ延びるJRゆめ咲線(桜島線)で運行されます。またこれにより、大阪環状線で使われている国鉄時代に登場した103系電車と201系電車は、すべて新型の323系に置き換えられる予定です。

恵 知仁(鉄道ライター)

最終更新:6/24(金) 18:46

乗りものニュース