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軟弱地盤、工事原因か 佐賀県、工法含め調査へ 有明海沿岸道路

佐賀新聞 6月24日(金)11時40分配信

 渋滞緩和を期待され、3カ月前に華々しい開通式典が挙行されたばかりの自動車専用道路が、取り付け道路の陥没で通れなくなった。有明海沿岸道路を構成する佐賀福富道路の芦刈南インターチェンジ(IC)。芦刈ICとの区間は地盤を補強していたものの、大雨の影響もあり、下り線出口の盛り土が崩壊。佐賀県は原因を調べる意向だが、工事の在り方も問われそうだ。

 県が事業主体になっている佐賀福富道路。現場は水田地帯で地盤は緩く、補強工事としてセメントを注入して地中で柱状にし、固めていた。県道路課は「こういう事態を起こしているので、どこかまずいところはある。それが工法なのか何なのか、しっかり調査をして原因を追究していかないといけない」と話す。

 芦刈-芦刈南IC間の平日午前7時から午後7時までの平均交通量は上下線合わせて約7000台。国道444号と県道江北芦刈線が交わる三王崎交差点の渋滞緩和が期待されていた。

 地元の弁財地区の平野千一区長は「もとは田んぼだった土地。工期に間に合わせるように工事を急いだのではないか」といぶかる。県道路課は「早く進める必要はあったが、そこで何かやるべきことを省略したわけではない」と話す。

 佐賀福富道路は全長約10キロで総事業費は約80億円。約3・5キロの工事を残し、特に六角川から南の福富北-福富IC間は軟弱粘土層が厚いことや、土の強度が低い状態が地質調査で判明しており、昨年の県議会でも指摘されている。県は柱状のセメントに加え、厚さ1~1・5メートルの板状セメントで強化する予定で、工法が現場に適合するか、7月から試験をするという。

最終更新:6月24日(金)11時40分

佐賀新聞