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バイオマス企業へ用地売却 市全世帯上回る、5万世帯分の電力に 唐津市

佐賀新聞 6月24日(金)11時50分配信

 佐賀県唐津市は23日、輸入したパームヤシ殻を燃料にしたバイオマス発電企業に佐志の土地約7万5千平方メートルを3億円で売却する契約を結んだ。出力2万5千キロワットの発電所で、2019年1月の稼働を目指す。市内の全世帯を上回る5万世帯分の電力を生みだし、安定的に供給できる電源として九州電力に売電する。

 売却先は、太陽光などの発電事業と畜産関連事業を手掛ける「イノセント」(宮崎県都城市)が、唐津市で事業を始めるために昨年7月設立した「Innocent Biomass Power」(イノセント バイオマス パワー)。23日の市議会で売却議案を可決した。燃料のパームヤシ殻のチップは、インドネシアから毎月1万1千トンを船で唐津港に運ぶ。

 土地は国道204号バイパス沿いの佐志鴻巣(こうのす)地区の山林の中にあり、唐津港に近い。当初は宅地分譲計画があったが、使い道がなく、長年塩漬け状態となっていた。昨秋、市が市土地開発公社から9億4400万円で購入、このうち約8億円分を売却した。

 土地の売買では5億円の損失になる。市企画部は「固定資産税で10年で6億5千万円、20年で9億2500万円の税収があり、25人の地元雇用も生まれる」と強調する。市は今春、バイオマス発電に絞って進出企業を募り、2社が応募していた。

最終更新:6月24日(金)11時50分

佐賀新聞