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南砺の順位、天地の差 住みよさ234位・住みたい田舎10位

北日本新聞 6月24日(金)1時41分配信

 南砺市の住みよさを表す全国順位が、東洋経済新報社(東京)の「住みよさランキング2016」で234位とされる一方、宝島社(同)の「住みたい田舎ベストランキング」では10位と、大きな開きが出た。順位を導き出す基準がそれぞれ大型小売店舗面積、伝統文化や自然の豊かさなどと、異なっているためだ。都市化と一線を画した同市のまちづくり施策への評価の難しさを反映した形だ。(南砺総局長・宮田求)

 住みよさランキングは、各省の公的データを基に人口当たり大型小売店舗面積や小売業年間販売額、1住宅当たり延べ床面積など15指標に基づいて、全国813市区を評価。総合順位のほか、指標ごとの順位も公表した。

 南砺市は住居水準充実度で7位だったものの、大型店舗面積が少ないことなどから、利便度が747位と落ち込んだ。財政支出を自前の財源で賄える度合いを示す財政力指数の低迷から、富裕度も574位と低く、総合順位は234位にとどまった。

 南砺以外の県内9市はいずれも50位以内。特に隣接する砺波は3位と、その差が際立つ結果となった。

 一方、「住みたい田舎」は、574市町村の中で10位。昨年の7位に続き、ベスト10入りを果たした。

 移住者向けサービスの充実度や医療介護体制など10ジャンルの106項目でアンケートを行い、該当する項目数でランク付けされる仕組み。南砺市は、在宅医療や訪問看護に力を入れている医療機関があるなど、医療介護の充実ぶりを示す10項目が全て該当していたほか、名山や重要無形文化財などの有無を問う「自然の豊かさ・文化保全」のジャンルでもポイントが高かった。

 移住受け入れや定住促進を担当する市南砺で暮らしません課は、二つの結果について「指標に南砺の強みとなる要素が含まれているかどうかで、評価が分かれた」とみる。

 市はこれまで、農産物の地産地消などを軸に循環型社会構築を目指す「エコビレッジ構想」を打ち出し、商店街や伝統産業振興を重視。大型店誘致による活性化とは一線を画す取り組みをしてきた。

 そうした独自路線や、山間地を抱える地理的条件が多様な評価につながったとも受け止める。田中幹夫市長は「一つ一つの評価で一喜一憂はしない」とし、強みの一層の向上を目指す。

北日本新聞社

最終更新:6月24日(金)11時19分

北日本新聞