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見守り「バンド」活躍 高岡の医療法人が共同開発

北日本新聞 6月24日(金)23時55分配信

 認知症で道に迷った高齢者をスムーズに保護することを目指した「安心オレンジバンド」が高岡市内で活用され、成果を上げ始めている。今月上旬には、バンドに付けられた2次元バーコードから連絡先などの情報を読み取り、高齢の女性を保護した。開発した医療法人社団明寿会(同市太田)の福田英道理事長(59)は「役立つことを知ってもらい、より多くの人に使ってもらいたい」と話している。(高岡支社編集部・瀬戸もえぎ)

 バンドは長さ約24センチ、幅1・5センチで、手首に巻いて使う。取り付けられた2次元バーコードを携帯電話などで読み取ると、その人の名前や連絡先が分かる。明寿会とタカギセイコー子会社のトリニティ(高岡市二塚)が共同開発し、1月から同会が運営する雨晴クリニックの利用者らに配布。現在約30人が使っている。

 バンドの効果は表れており、今月9日午前3時ごろ、同市伏木国分のコンビニ付近で、70代女性が歩いているのを店員が発見し高岡署に連絡した。駆け付けた署員がバンドに気付き、情報を読み取ってクリニックに連絡し、家族を素早く呼ぶことができた。

 バンドは情報が悪用されないよう配慮し、読み取れる情報は病院など守秘義務のある施設の電話番号や名字のみとした。見た目は認知症サポーターが着ける「オレンジリング」とそっくりで、着けていても一見認知症だと分からないという。

 バンドの使い方や認知症の高齢者の対応を地域住民らが学ぶ訓練も今月上旬、市内で行った。

北日本新聞社

最終更新:6月24日(金)23時55分

北日本新聞