ここから本文です

能登島、クマ捕獲まで毎日巡回 児童、バスで登下校

北國新聞社 6月24日(金)3時14分配信

 七尾市能登島で21、22日、初めてクマの目撃情報が確認されたことを受け、23日、住民に「まさか島にクマが出没するとは」と不安の声が広がった。能登島小では、全校児童116人がバスや保護者の送迎で登下校した。目撃された能登島祖母(ば)ケ浦(がうら)町では、市職員が捕獲用おりや監視カメラを設置するなど対応に追われた。県猟友会七尾鹿島支部はクマが捕獲されるまで毎日、周辺でパトロールを実施することを決めた。

 クマは21日午後10時47分ごろ、能登島祖母ケ浦町の県道で成獣とみられる個体の目撃情報があった。さらに、22日午後3時40分ごろには、前日の目撃場所から約400メートル離れた県道脇で目撃された。市や猟友会が現場を調べたが、足跡などは残されていなかった。

 島内唯一の学校である能登島小では、児童に徒歩で登下校しないよう呼び掛け、24日まで児童をバスや自家用車で通学させることを決めた。週明けの27日以降の対応はあらためて検討する。同校によると、全校児童を対象にバスで送迎する措置は初めてという。岩城則子校長は「児童にクマよけの鈴を持たせるなど対策を考えたい」と話した。

 市は目撃現場近くに直径55センチ、奥行き1・5メートルのドラム缶型のおり1基を置き、監視カメラ2台を取り付けた。祖母ケ浦町会は注意喚起の看板を設置した。

 祖母ケ浦町で民宿を営む石田直人さん(32)は「クマはいないと思っていたので驚いた。捕まらないままだと観光客への風評被害が出そうで心配だ」と不安を募らせた。

 23日夜には、鰀目(えのめ)多目的集会所で対策会議が開かれ、住民64人が出席した。

 市と県の担当者が目撃情報の概要について説明し、能登島二穴町の徳田淳一さん(63)は「けが人が出てからでは遅い。対応が後手後手になることは避けてほしい」と述べ、早急に捕獲するよう求めた。市は、今月中にも島内におり2基と監視カメラ13台を増やすことにしている。目撃情報があった崎山地区にもおりの設置を検討している。

 23日に開かれた七尾市議会本会議の一般質問では、早急な駆除を求める声が続き、不嶋豊和市長は答弁で「市民の安心安全のために捕まえて駆除することが大切だ」と述べた。

北國新聞社

最終更新:6月24日(金)3時44分

北國新聞社