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金沢医科大病院が循環器センター創設 県内初の小児診療科

北國新聞社 6/24(金) 3:14配信

 金沢医科大病院は心疾患に関連する診療科を再編し、「循環器センター」を創設した。センターは小児と成人の2分野からなり、石川県内の病院で初めて「小児循環器内科」「小児心臓血管外科」を設けた。成人については、四つの診療科名を一部改称し、「心臓血管外科」など専門を分かりやすくした。病院のスタッフが診療科の垣根を越えて治療に臨み、心疾患の専門医療を推進する。

 小児循環器内科は小児科から、小児心臓血管外科は心臓外科から、それぞれ独立した。子どもの心疾患に対し、診察から手術、術後の管理まで一貫して対処する。小児科に所属していた小児循環器内科長の中村常之准教授は「専門が明確になり、スタッフの連携がこれまで以上にスムーズになった」と指摘する。

 金沢医科大病院では昨年11月、30万人に1人が発症するとされる先天性の心疾患「左冠動脈肺動脈起始(ひだりかんどうみゃくはいどうみゃくきし)症(しょう)」を患った生後2カ月の女児を手術し、今年2月にも同じ症状の生後1カ月の女児を治療した。

 小児の心疾患に特化した診療科の設置に伴い、重症者を含め積極的に患者を受け入れる。小児心臓血管外科長の石丸和彦准教授は今年、35件の手術を手掛けており、昨年1年間に執刀した58件を上回るペースとなっている。石丸准教授は「県内で起きる先天性心疾患にしっかり対応していきたい」と意気込む。

 成人の分野では、心臓外科を「心臓血管外科」に、血管外科を「末梢(まっしょう)血管外科」にそれぞれ改めた。「循環器内科」と「心血管カテーテル治療科」は従来の名称を引き継いだ。

 循環器センター長と心臓血管外科長を兼務する坂本滋教授は「センターをつくったことで、切れ目のない医療を提供できる」と強調する。今月8日には、循環器内科が胸部大動脈瘤と診断した女性(85)の手術を執刀した。

 金沢医科大病院が主に患者を受け入れる口能登や富山県西部では、心臓の手術が必要な成人は年間150~200例に上る。循環器センターはこのうち100例を受け入れる計画で、坂本教授は「地域のニーズに応える体制を構築したい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6/24(金) 3:44

北國新聞社

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