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『めぐりあう日』ウニー・ルコント監督、特別養子縁組について野田聖子議員と対談

ぴあ映画生活 6月25日(土)18時52分配信

養子として韓国からフランスに渡った自身の体験に基づくデビュー作『冬の小鳥』(2010年公開)で高い評価を得たウニー・ルコント監督が来日。最新作『めぐりあう日』の公開を記念し6月24日、都内でトークイベントを開催した。

トークイベントその他の写真

養子として育った理学療法士の女性エリザが、苦悩しながら自らの出自を見つめ直し、30年ぶりとなる実母との再会に揺れ動く姿を描いた本作。ルコント監督も過去に、実母との再会を果たしており「前作同様、実体験をもとにしているが、自伝的な意図はない。描きたいのは、愛情や怒り、絶望や幻想といった感情の足跡なのです」と語った。

映画の原題である『JE VOUS SOUHAITE D'ETRE FOLLEMENT AIMEE』は、アンドレ・ブルトンの「狂気の愛」の一節で、「あなたが狂おしいほどに愛されることを望む」という意味だという。「男女が出会い、愛し合ったからこそ子どもは生まれるもの。子どもには、それと同じくらい大きな愛に出会ってほしいという願いをこめた」(ルコント監督)。

トークイベントには長年、特別養子縁組普及に取り組んでいる衆議院議員の野田聖子氏が駆けつけ、「素晴らしい映画。ぜひ、たくさんの人に見てもらい、愛は形ではなく、血縁を超越するものだと知ってもらいたい」とアピールした。

野田氏は自身の不妊治療や子育ての経験をメディアで公表しており、「日本では養子縁組に対する偏見もあり、法整備が遅れていた」と指摘。現在は児童福祉法の改正によって、児童相談所での養子縁組に関する相談、斡旋が義務付けられ「出自を問わず、子どもが元気に育つことが国の将来的な安定につながる」と熱弁。ルコント監督も大いにうなずいた。

『めぐりあう日』
7月30日(土)より 岩波ホールほかにて全国順次ロードショー

取材・文・写真:内田 涼

最終更新:6月25日(土)18時52分

ぴあ映画生活

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。