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今年の「AKB48 総選挙」はなんだったのか?投票者だからこそ言いたい、その感想戦

M-ON!Press(エムオンプレス) 6月25日(土)18時6分配信

音楽ブロガー・レジーが推しメン視点で振り返る
一部メディアの煽った「トップ争いは混戦」の予想もどこへやら、終わってみれば指原莉乃(HKT48 チームH)の圧勝で幕を閉じた今年の「AKB48 45thシングル選抜総選挙~僕たちは誰について行けばいい?~」。

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2位だった渡辺麻友(AKB48チームB)との差は実に約7万票! これは7位だった須田亜香里(SKE48チームE)の得票数とほぼ同じ。しかも3位の松井珠理奈(SKE48チームS)と4位の山本彩(NMB48チームN)の票数を足しても1位には届かない、という「勝負にならない」感じでの決着となりました。

アイドルの枠を飛び越えた人気者がグループ内での順位を決めるイベントに登場することの矛盾が今まで以上に噴出してしまった今回の総選挙ですが、もちろん1位以外にもいろいろな見どころがあったわけで、ここでは私が自腹で投票したメンバーを基点にこのイベントを振り返ってみたいと思います。

今回投票したのは計8票。シングル「翼はいらない」に付属している投票権が3票、および各グループの好きなメンバーからプライベートメールが届く通称「モバメ」会員に付与される投票権が5票(AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48の5グループに登録しているので、1グループあたり1票が与えられます)というのが内訳です。

毎年投票しているメンバーから初めて投票したメンバーまでいろいろでしたが、例によって悲喜こもごもの開票イベントとなりました。



[5位]柏木由紀(AKB48 チームB/NGT48 チームN III兼任):「1位宣言」と結果のギャップにゆきりんは何を思う
2011年から3位→3位→4位→3位→2位とトップに肉薄する順位をたたき出してきたゆきりんでしたが、今年はなんと5位。総選挙前に「1位を目指す」という宣言が飛び出していたにも関わらず、思わぬ結果に終わってしまいました。

今年は2票投票したのですが……先日行われたソロでの全国ツアーも大好評に終わり、上げ潮で臨んだにも関わらず投票数が半減して順位が下がってしまうわけで、長期的にたくさんのファンを掴んでおくことの難しさを感じてしまいます(昨年メディアを賑わせたいろいろな出来事が影響しているという声もありますが、はたして……?)。

順位発表後のスピーチでは意外とさばさばした表情を見せていましたが、個人的にはもうちょっと悔しそうな姿を見せてほしかったなというのが正直なところです。

今年の総選挙への参加もさっしー、まゆゆと相談して決めたということですし、来年の動向はまだ不透明。最後の総選挙がこの順位だとしたら、ファンとしては少し寂しいです。



[6位]宮脇咲良(HKT48チームKIV/AKB48 チームA兼任):厚かった「神5」の壁 次のステップに向けて求められるものは
「ゆきりんが順位を落とした」と書きましたが、それでも5位という数字は立派。1位のさっしー、2位のまゆゆという「旧チームBの盟友」とともに上位をキープし、松井珠理奈が3位、山本彩が4位と、SKE48・NMB48の両エースもトップ5に君臨。巷では「神7」なんて言い方がありますが、実質的にはこの5人が今の48グループの中心人物と言えるのではないかと思います。

そこに今年果敢に挑んだのが、10周年シングル「君はメロディ」で前田敦子・大島優子を従えてセンターを務めた宮脇咲良。

速報では12位と出遅れるももしかしたらジャンプアップがあるかも……と期待していましたが、結果的には6位でフィニッシュ。開票イベントでのインパクトのあるスピーチに定評のあるさくらちゃんでしたが、この日ばかりは悔し涙に暮れました。

一方、選抜入りしてうれし涙を流したのが同じくHKT48の児玉遙(HKT48チームH/AKB48チームK兼任)。昨年はボーダーラインの17位で選抜の座を逃したはるっぴも、今年は9位で文句なしの選抜入りとなりました。

彼女以外にも「翼はいらない」でセンターに抜擢された向井地美音(AKB48チームK)や若手のリーダー格でもある高橋朱里(AKB48チーム4)が初の選抜入り。選抜16人の顔ぶれを改めて見渡すと、現状のグループの顔とフレッシュなラインナップが入り混じったバランスの良い並びになったのではないかと思います。

残念だったのが、選抜入りを目標に掲げながら23位に終わった朝長美桜(HKT48チームKIV/AKB48チーム4兼任)。昨年の選抜メンバーが多数不参加となった今年は千載一遇のチャンスだっただけに、ショックは大きかったのではないかと思います。来年こそは。



[8位]島崎遙香(AKB48 チームA):実は情に厚くエモーショナルなぱるる
「総選挙は今年が最後。その理由は……スピーチのときに言います」なんていう話をテレビ番組でコメントしていたぱるる。ここで卒業発表か? とそわそわしましたが、実際に壇上で語られたのは「卒業も考えたけど、総監督でもあり同期でもある横山由依から「辞めないで」と言われた」というエピソードとそれについてのお礼、そして「自分自身と向き合っていきながら戦っていきたい」という覚悟、さらには様々な形で応援してくれているファンへの感謝でした。

「塩対応」などと揶揄されることの多いぱるるですが、様々なメディアでグループに対する熱い気持ちを吐露しているわけで、そんな彼女の本音が垣間見えた素晴らしいスピーチだったと思います(そのあと映画の告知をし始めてオチをつけるところもぱるるらしいですが)。

昨年時のように「センター候補」的な扱いをグループで受けることはもしかしたらもうないかもしれませんが、女性ファンを抱える貴重な存在としてこれからも独自の存在になっていってほしいと思います。

ぱるるがグループに踏みとどまるスピーチを聞かせてくれた一方で、今回のイベントで卒業を発表したのが「にゃんにゃん仮面」名義で総選挙に参加していた小嶋陽菜(AKB48チームA)。「えー!? という準備はできていますか?」と煽るなど、いつでもエンターテインメント精神を忘れないこじはるらしい卒業発表でした。



[52位]太田夢莉(NMB48チームN)、[56位]渋谷凪咲(NMB48チームBII/AKB48チーム4兼任):一歩先は天国か地獄か、先の読めない総選挙
NMB48の次世代を担うとされているふたりに投票しましたが、昨年58位だった渋谷凪咲は順位を2つ上げたものの目標のアンダーガールズ(17位~32位)には大きく届かず。また、昨年圏外ながら今年の速報では34位と好位置につけていた太田夢莉は52位となりました。

個人的な印象として、今年の総選挙はアンダーガールズからフューチャーガールズ(49位~65位)までがかなり混戦だったように思います。昨年22位で今年は選抜入りも見えていた木崎ゆりあ(AKB48チームB)がまさかの37位に大幅ダウン、昨年23位に飛び込み注目を集めた谷真理佳(SKE48チーム E)も今年は55位と失速。

一方では指原莉乃の寵愛を受ける「なこみく」こと矢吹奈子(HKT48 チームH/AKB48 チームB兼任)と田中美久(HKT48 チーム H)が28位と45位に初ランクインを果たし、チーム8から倉野尾成美(AKB48 チーム 8)が34位に躍進するなど、新しい風も吹き荒れました。

「イベントの規模が大きくなりすぎて、個人の一票では結果に影響を与えられない」なんて声も聞こえてくる総選挙ですが、ちょっとしたことで順位が大幅に変動するスリリングな要素は健在です。



[76位]加藤美南(NGT48 チーム NIII):未来につながる初ランクイン! 地元で見せたNGT48のパワーとチームワーク
NGT48のプロパーメンバーとして唯一ランクインしたのは、グループ結成時からセンターを務めてきた「かとみな」こと加藤美南。最初投票するつもりはなかったのですが、「AKB48SHOW」で放送されていた自分がセンターから外れたことに対してのコメント(初オリジナル曲「Maxとき315号」のセンターはかとみなではなく高倉萌香(NGT48 チーム NIII)でした)から「グループの本当のセンターは自分である」という感じのプライドがビシビシ伝わってきたので、その心意気を買って一票を投じました。これからさらにグループを引っ張っていくのを楽しみにしています。

また、若いチームをキャプテンとして束ねる北原里英(NGT48 チーム NIII)は12位にランクインして無事に選抜入り。「NGT48のメンバーはファンと同じくらい大事、自分はお母さんのような気分だから娘を幸せにしてあげたい」というスピーチには多くのメンバーが涙していました。



[圏外]松岡はな(HKT48 チーム TII):いきなりのランクインはならず。来年は「先輩」に続けるか
速報では98位とギリギリ名前を呼ばれたHKT48のニューフェイス、松岡はなですが、最終的に80位にランクインすることはできませんでした。「HKT48のおでかけ!」にて彼女を溺愛しているフットボールアワーの後藤輝基もがっかりしているかと思います。

今年はまだランクインが現実的ではなかったのか、名前が呼ばれず壇上に座っているときも楽しそうな姿がテレビに映し出されていました。

「第2回AKB48グループ ドラフト会議」を経てグループ入りしたはなちゃんですが、今年は第1回のドラフト会議で指名されたメンバーが活躍。昨年55位だった惣田紗莉渚(SKE48 チーム KII)は30位にジャンプアップ、川本紗矢(AKB48 チーム 4)も27位に初ランクインと揃ってアンダーガールズ入り。NMB48ですでにセンター経験もある須藤凜々花(NMB48 チーム N)も44位に入りました。来年は先輩に続けるでしょうか。



以上7人、今年も存分に楽しませていただきました。ただ、ここまで何度も「来年は……」という類のことを書いてきましたが、冒頭にも触れたとおりこのイベントのあり方を再考せざるを得ないタイミングにも来ているわけで、2017年の総選挙がどのような形になるのかはちょっとわからないなという感じもします(全く同じ形で続くのであれば、今の面白さが徐々に低減していってしまうかもしれません)。

48グループにおけるひとつの分岐点となるかもしれない総選挙を受けて発表されるシングルは8月31日のリリース。2013年の「恋するフォーチュンクッキー」以降、その影響下にある楽曲が続いていますが、今年はどんな手を打ってくるのか楽しみに待ちたいと思います。

最終更新:6月25日(土)18時6分

M-ON!Press(エムオンプレス)