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指揮官、レフリングに失望。ジャパン、スコットランドに16-21と惜敗。

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン) 6/25(土) 23:35配信

 3万4073人のファンは長い時間、ジャパンの勝利を信じた。残り10分まで16-15。たくさん走ったのは桜のジャージーだ。ターンオーバーも何度もしたし、いいタックルもあった。この試合でただ一度、インゴールにボールを置いたのは9番の茂野海人だ。
 それでも、桜は最後にうなだれた。後半30分過ぎに許した逆転のPGはスクラムでのコラプシングから。最後はノット・リリース・ザ・ボール後にPGを決められて21-16と引き離された。両方とも、その直前にはジャパンのミスがあった。勝ち切る力は、もう残っていなかったのか。納得できぬホイッスルに身を削られていって、そんな結末に追い込まれたようにも感じた。

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 6月25日に東京・味の素スタジアムでおこなわれた日本代表×スコットランドのテストマッチ(リポビタンDチャレンジカップ2016 第2テスト)は、21-16でスコットランドが勝った。反則数は勝者が8でうなだれた側は18。マーク・ハメット ヘッドコーチ代行は「誇りに思う戦いができた。素晴らしい戦いを見せてくれた」と選手たちを称えた後、強い口調で言った。
「先ほどスコットランドのコーチとも話したが、すぐれた方(チーム)が勝ったわけではないな、と。得点ボードには、(パフォーマンスの内容とは)違う結果が残った。残念だ。(レフリーに)リスペクトのない態度を取られた。きょうのレフリングは、明らかに自分たちのアタックをスローにするものだったし、不公平なジャッジをされていたと思う」
 同ヘッドコーチ代行は、こうも言った。
「この半年、日本で情熱を持って(サンウルブズやジャパンを)指導してきて、日本の選手たちの努力と能力の高さを知ったし、賢い選手もいる、チームも強くなっている。世の中(世界)はそれを理解しているのだろうか。不当な扱いが納得できない」
 圧倒しない限りは勝利を手にできぬ状況に苛立っていた。怒りの矛先はマリウス・ミトレア レフリー(イタリア協会)に向いていた。

 後味の悪い敗戦。しかし、スコットランドのヴァーン・コッター監督が「イライラする内容だったけれど、勝てばハッピー。特に前半、日本は私たちを窮地に追い込みましたが、それでも選手たちは長い時間プレッシャーをかけ続けた。だから勝てた。フィールドポジションも制圧できた。ディフェンスも頑張れた。後半の中盤、我慢して守り、ターンオーバーしたら自分たちの強いスクラム、ラインアウトに集中する。前半疲れた分、後半はそうやって(ボールと体力を)維持しないといけなかったが、それをやり遂げてくれた」と言ったように、勝者がディシプリン高く、やることを徹底して勝利をたぐり寄せたのも事実だった。
 ジャパンは自分たちのスタイルを追うことで勝利に近づいた。スコットランドは勝利への道を絞り込み、その道のみを歩いた。

 前半を13-9とリードしたジャパン。前半19分に奪ったトライは、日本ラグビーの魅力が詰まったものだった。
 自陣コール前10mの右側ラインアウトからのアタック。BKは相手バックスリーが下がっている布陣を見ててワイドにアタック。FB松田力也が左サイドを大きく駆け上がった。できたラックから右に大きく展開したボールをFW陣でつなぐ。NO8アマナキ・レレィ・マフィが前に出たところにFL金正奎が寄り、走って、サポートしたSH茂野にラストパス。HO堀江将主将はそのシーンを振り返り、「BKが勇気をもって攻めてくれたし、日本のBKがあれくらいの力を持っていることを示せた」と言った。
 SO田村優は前戦に続いて安定したゲームコントロールを見せ、LO小瀧尚弘ら若手も大胆にプレーしたこの日。ワールドカップ組、サンウルブズ組の経験と、ジャパンに新しく加わった力が重なり合って、将来を照らすパフォーマンスを多く披露できた。
 世界が驚くニュースは発信できなかったが、日本の多くのファンは思っただろう。桜のジャージーは、秋のウインドウマンスもきっと楽しませてくれるだろう、と。

最終更新:6/25(土) 23:35

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

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