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英、EU離脱、県内にも衝撃 株安に落胆、急激円高 輸出企業は受注減を懸念

佐賀新聞 6月25日(土)10時42分配信

 英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で、離脱支持派が勝利した24日、世界経済の先行き不安から佐賀県内にも衝撃が走った。1万5千円を切り、今年の最安値となった株価に投資家は落胆を隠せず、急激な円高進行に輸出企業のトップらは経営悪化の引き金になりかねないと危機感を募らせた。

 「予想を覆す結果。東日本大震災以来の急落になった」。佐賀市の証券会社の担当者は、日経平均株価の下げ幅が一時1300円を超えたことに驚きを隠さなかった。EU離脱が確実となった同日昼すぎから社員30人が顧客への説明に追われた。

 この春定年退職し、投資を始めたばかりという佐賀市の60代男性は「国内経済の実態に関係なく、遠く離れた国の動き一つでこれほど影響を受けるなんて。とんでもなく迷惑な話」と力なく語った。

 円相場が2年7カ月ぶりに一時1ドル=99円台となり、輸出企業は円高による業績悪化を心配する。海外メーカーとの取引が売り上げの半分を占めるプレス機製造の森鉄工(鹿島市)は「今月に入って急速に進んだ円高で受注が減っている。さらに拍車がかかるかもしれない」と頭を抱える。

 金融センターとして知られる英国は、日本企業にとって欧州市場への入り口という側面もある。日本貿易振興機構(ジェトロ)佐賀の清水幹彦所長は「(輸出拡大のため)有田焼や県産酒の情報発信に取り組んできたが、ブレーキがかかってしまう」と強調。佐賀市の酒造メーカーは「今春、欧州で開催された品評会で評価された大吟醸の輸出を増やす計画だった。円高の影響で不当な値引きを求められないといいが…」と不安を口にする。

 佐賀銀行の陣内芳博頭取は「為替リスクを抱える取引先にどんな影響が出てくるか、注視する必要がある」と警戒を強めた。

最終更新:6月25日(土)10時42分

佐賀新聞

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