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ジョコビッチ 男子テニス界初の偉業「ゴールデン・スラム」へ<男子テニス>

tennis365.net 6月25日(土)11時13分配信

ウィンブルドン

27日から開幕するウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)の男子シングルスに第1シードで出場するN・ジョコビッチ(セルビア)は、歴史にその名を刻むべく偉業達成を目指して大会へ臨む。

ウィンブルドン対戦表

これまで12度のグランドスラム優勝を持つジョコビッチは、今年の全仏オープンを制したことで生涯グランドスラム(全豪・全仏・全英・全米の四大大会全てで優勝)を達成。

また、年間グランドスラム(同シーズンの四大大会全てを制すること)の可能性を高めると同時に、これまで男子テニス界で2人しか達成していなかったグランドスラム4大会連続優勝も成し遂げた。

絶好調を続けるジョコビッチは、今季ここまで44勝3敗と最多勝利を上げ、ツアー最多となる6大会で優勝を飾っている。

そしてその勢いのまま、これまで男子テニス界では誰も達成しておらず、女子テニス界でもわずか1人しか達成していない更なる偉業を目指してウィンブルドンへ挑む。それは、同一シーズンにグランドスラム4大会全てで優勝を飾り、加えてオリンピックでの金メダルを獲得するゴールデン・スラムの達成である。

ジョコビッチは今年1月に行われた全豪オープンと、6月初旬に全仏オープンを制したことで、年間グランドスラムまで半分を達成したこととなった。

これまで男子テニス界では、1938年のD・バッジと、1962年と1969年のR・レーバー(オーストラリア)しか年間グランドスラムを達成していない。そのいずれも夏季オリンピックが開催されてはおらず、また当時テニスはオリンピックの競技ではなかったため、ゴールデン・スラムは存在しなかった。

レーバーは「多大なプレッシャーが彼(ジョコビッチ)にのしかかるだろう。それでも彼はそれを達成出来ると私は感じている。」とジョコビッチについて語っていた。

全仏オープンを制し、1992年のJ・クーリア(アメリカ)以来となる全豪オープンと全仏オープンを続けて制したジョコビッチは「思い上がったように受け取られたくはないが、今では人生で達成出来ないことはないと本当に思っている。」と、素直な想いを口にしていた。

グランドスラム28連勝を達成した29歳のジョコビッチがそう感じるのも当然のこと。

絶頂期と言えるジョコビッチは、ツアー屈指のリターナーであり、体のバランスをとる能力や、相手のウィナー級のボールを辛うじて返球するどころか、あっという間に攻撃に変えてしまう能力は他に例がなく、おまけにサービスも向上を続けている。

どんなサーフェースで戦おうと、どんな相手と戦おうと、ジョコビッチは常に安定した実力を見せている。

7度のグランドスラム優勝を持ち、ウィンブルドンではESPNの解説者の1人である元男子世界ランク1位のJ・マッケンロー(アメリカ)は「みんな彼(ジョコビッチ)をリスペクトし始めている。桁外れの安定性と毎週毎週行われる大会での彼の好成績を見るとそれも納得せざるを得ない。」とジョコビッチの現在の好調さを表していた。

ジョコビッチはここまでグランドスラム6大会連続で決勝進出を果たしている。オープン化以降これを越えるのは、グランドスラム最多優勝の17度を誇るR・フェデラー(スイス)だけ。そしてジョコビッチはその優勝記録にも挑戦することになるだろう。

フェデラーに次ぐのは、14度の優勝を持つR・ナダル(スペイン)とP・サンプラス(アメリカ)の記録となっている。

現在、Bo・ベッカー(ドイツ)と共にジョコビッチのコーチをしているM・ヴァイダは「彼(ジョコビッチ)は確実に史上最高の選手の1人と言える。そこに到達している。誰が最高の選手かを語るのは難しい。しかしグランドスラムの結果を見れば、フェデラーやナダルには確実に近付いている。」とジョコビッチの好調さに手応えを感じていた。

今年のウィンブルドンでは、ナダルが手首の怪我で欠場を表明しており、34歳のフェデラーはこのところ年齢を感じさせるかのように、怪我が重なり全仏オープンを欠場。そのことでこれまで続いていたグランドスラム連続出場記録が65大会で途切れる結果となってしまった。同時にフェデラーは、2000年以来となる、ATPツアー優勝がなくウィンブルドンへ臨むことになる。

現時点ではジョコビッチの最大の対抗馬は世界ランク2位のA・マレー(英国)だと考えられている。マレーは今年の全豪オープンと全仏オープンの決勝戦でいずれもジョコビッチと対戦していた。マレーはこれまでグランドスラムで10度決勝進出を果たしているが、2度しか優勝を飾れていない。そしてそのいずれもジョコビッチを下しての優勝だった。

そんなマレーがより一層の対抗馬と言われるのは、かつてマレーのコーチをしていた元男子世界ランク1位のI・レンドル(アメリカ)が再びコーチの座に就いたからだ。

なぜなら、マレーはレンドルのコーチの下、2012年のロンドン・オリンピックで金メダルを獲得し、その年の全米オープンでグランドスラム初優勝を飾ると、翌年にはウィンブルドンで地元優勝を成し遂げていた。

しかしジョコビッチは、歴史的快挙達成への勢いに陰りはないと見られている。もちろんそれには、8月に開催されるリオ・オリンピックで初めての金メダル獲得も含まれる。

元女子世界ランク1位のS・グラフ(ドイツ)がテニス史上唯一1988年にゴールデン・スラムを達成している。そしてそれ以来となる年間グランドスラム達成へのプレッシャーと注目がどれほどのものかは、昨年のS・ウィリアムズ(アメリカ)の全米オープン準決勝敗退によって、世間は目の当たりにしていた。

セリーナは昨年のウィンブルドンでグランドスラム4大会連続優勝を飾ったが、それ以来グランドスラムの優勝から遠ざかっている。セリーナはこれまで21度の四大大会優勝を飾っており、グラフが持つオープン化以降最多優勝へあと1勝と迫っている。

18度のグランドスラム優勝を誇る元女子世界ランク1位のC・エバート(アメリカ)は「何かが彼女(セリーナ)の妨げになっている。それは精神的なものかも知れない。」と、今のセリーナについて分析していた。

(STATS - AP)

tennis365.net

最終更新:6月25日(土)11時59分

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