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わらびりんご、木1本から710個を収穫 サイダー、アップルパイに

埼玉新聞 6月25日(土)10時30分配信

 埼玉県蕨市錦町の西公民館で22日、庭の「わらびりんご」の収穫が行われた。木は1本しかないが、昨年の600個より大幅増の710個が採れた。世話をしている市民団体「わらびりんごの会」会長のの平野明佑さん(80)は「今年は最高。1本の木でこれだけ実るとは大したものだ」と話している。

 蕨市内には公民館の庭や市役所など公共施設で実がなる木は約40本。昨年から、市が音頭を取り、わらびりんごサイダーを夏の「機まつり」で売る事業が始まり、収穫が進められてきたが、西公民館で今年の収穫は完了した。

 収穫した全てがサイダーになるのではなく、西公民館や市立さつき保育園では一部をサイダー用に回し、ほかはジャムやジュース、アップルパイなどで楽しむ予定。

 平野さんは「わらびりんごは酸味が強いのが特徴で、ジャムやアップルパイが最高だ。調理法はさつき保育園でやっていた方法を教わり、みんなで作っている。ぜひ、おいしい食べ方を広めたい」と話している。

 この日の収穫は同会のメンバーら約10人が参加。午前9時に作業を始め、約1時間で終了。男性3人が木の上に上り、手でもぎ取ったり、子ども用の補虫網を使った。実が痛まないように慎重に作業した。木に上った太平昭二さん(78)は「すがすがしい気分だ」と話していた。

 わらびりんごは市内の農家、故吉沢正一さんが6月に収穫できる早生リンゴとして1981年に品種改良して作った。吉沢さんが市内の希望者に配った木250本のうち、市内の公共施設で約30本が健在している。

 2009年、市制50周年の記念事業として吉沢さんが住んでいた錦町地区の市民が「わらびりんごの会」を立ち上げ、成木の枝を接木して若木を増やす活動を続けている。失敗して枯れるのもあるため、接ぎ木による若木は現在約600本という。

最終更新:6月25日(土)10時30分

埼玉新聞