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ビヨンセ「フォーメーション」のビデオが「カンヌライオンズ」でグランプリを授賞

bmr.jp 6月26日(日)19時40分配信

ビヨンセ「フォーメーション」のビデオが「カンヌライオンズ」でグランプリを授賞

ビヨンセ「フォーメーション」のビデオが「カンヌライオンズ」でグランプリを授賞

世界3大広告賞の一つといわれる「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」、通称カンヌライオンズが開催され、今年から新設されたエンターテインメント・フォー・ミュージック部門でビヨンセの“Formation”のミュージックビデオがグランプリに輝いた。

ビヨンセの“Formation”は、4月下旬に発売された最新作『Lemonade』からのリード・シングルとして、日本時間で8日(月)朝に開催となったNFLスーパーボウルのハーフタイム・ショウの出演に合わせて今年2月に発表された楽曲。ニューオーリンズで撮影されたミュージックビデオと共に公開された曲で、歌詞中にも、母方にアフリカ系やフランス系のクレオールをルーツに持つなどニューオーリンズに縁があることに触れているが、2005年のハリケーン・カトリーナで大きな被害に遭ったことを思い出させるような水没した映像や、ニューオーリンズのバウンス・シーンを意識してドキュメンタリー映像の一部を挿むなども話題になった。

だが特に注目を集めたのは、「黒人であること」を高らかに主張し、誇りとしている部分であり、ブラック・ヒストリー・マンス(黒人歴史月間)である2月に発表された同曲は、昨今米社会でふたたび問題となっている警察による黒人への差別・暴力を受けて生まれたスローガン「Black Lives Matter」(ブラック・ライブズ・マター、黒人の命も大切だ)の想いが込められた社会的メッセージが強い点。ハーフタイム・ショウでは、1993年にハーフタイム・ショウのステージに立ったマイケル・ジャクソンの当時の衣装を思わせる格好でこの“Formation”を披露し、またダンサーたちは黒人民族主義運動・黒人解放闘争を行っていたブラックパンサー党を意識した衣装に身を包んだことで、共和党議員ピーター・T・キングや元ニューヨーク市市長のルドルフ・ジュリアーニらが、「反・警察」的な歌詞であると批判するなど議論の的にもなった。

最新作『Lemonade』は「ビジュアル・アルバム」として映像作品としての面も持つが、そのリード・シングルである“Formation”のビデオが、カンヌライオンズの栄冠を手にした。今年から新設されたエンターテインメント・フォー・ミュージック部門では、「ミュージックビデオにおいて優れた作品」のカテゴリに13曲のミュージックビデオがショートリストとして候補に挙げられ、その中でビヨンセの“Formation”が見事グランプリを勝ち取った。同カテゴリでは他に7曲が授賞となり、マッシヴ・アタックとヤング・ファーザーズの“Voodoo In My Blood”やOK Goの“Upside Down & Inside Out”など4曲が準グランプリとなるシルバー・ライオン賞に、アデルの“Hello”や、ビヨンセがゲスト参加したノーティ・ボーイ“Runnin’ (Lose It All)”(※ビヨンセはビデオには出演していない)など3曲がブロンズ・ライオン賞となっている。

またエンターテインメント・フォー・ミュージック部門では、「インタラクティブなミュージックビデオにおいて優れた作品」で、アッシャーの「Don't Look Away」がゴールド・ライオンを受賞。このビデオは、アッシャーらが人種差別や警官による暴行への問題意識を歌った曲“Chains”を使ったインタラクティブ・ビデオ。警察による行き過ぎた暴行によって亡くなったトレイヴォン・マーティンら被害者の写真が映し出されていき、再生端末のインカメラによってユーザーの視線を認識し、「視線を逸らさないで」というタイトルどおり、目を逸らすと再生が止まるようになっている。

なお、ビヨンセの夫ジェイ・Zもカンヌライオンズでの授賞歴がある。2011年、ジェイ・Zの自伝『Decoded』発表に合わせてサーチエンジンのBingとコラボレーションしたプロジェクト「Decode Jay-Z with Bing」がアウトドア部門でグランプリに輝いた。これは、世界13都市のさまざまなところに『Decoded』のページを散りばめるという大掛かりな試みで、検索などインターネットをうまく活用することがポイント。これにより、bingのアクセス数などが急増、『Decoded』もベストセラーになるなど大きな広告効果が得られた。

最終更新:6月26日(日)19時40分

bmr.jp