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強硬策続行? 対話路線? 正恩氏の次の一手に注目

聯合ニュース 6月26日(日)11時4分配信

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が22日に発射した中距離弾道ミサイル「ムスダン」(北朝鮮名:「火星10」)2発のうち、1発が試射に成功したとことを受けて、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の今後の動向に関心が集まっている。軍事的挑発を続けるとの見方がある一方で、内部結束を図りながら米中などとの外交に乗り出すとの見方もある。

 北朝鮮が強硬路線を続けると見る専門家らは、金正恩氏が3月に「早い時期の核弾頭の爆発実験と核弾頭の装着が可能な弾道ロケット(ミサイル)発射実験の実施」を指示したことを挙げ、ムスダン成功の後は核弾頭の爆発実験だと予測する。

 ソウル大統一平和研究院の張容碩(チャン・ヨンソク)責任研究員は26日、「北は現在、国際社会の制裁による圧力を正面突破しようとしている状況」と指摘。今後、核弾頭の爆発実験とともに固体燃料を積んだ大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を強行する公算が大きく、5回目の核実験を行う可能性もあるとの見解を示した。韓国軍当局も北朝鮮が新たな核実験やミサイル発射を行う可能性があると見て、警戒を緩めていない。

 一方で、北朝鮮が「ムスダン」の試射で一定の成果を挙げたことを機に、挑発を自制し、経済政策に力を入れながら外交で局面展開を図るとの見方も出ている。

 慶南大極東問題研究所のキム・ドンヨブ教授は、北朝鮮がムスダンの成功を交渉材料にして、米国に制裁の解除や韓米合同軍事演習の中止を要求する可能性があるとの見方を示す。その上で「現在、米朝間で非公式の接触が行われていると見ている。北にとっては5回目核実験という『切り札』もある」と話す。

 北朝鮮が中国に対し、5回目の核実験をせず、ムスダンの試射にとどめたということをアピールし、中朝関係の改善に乗り出すとの見方もある。

 亜州大中国政策研究所のキム・フンギュ所長は「ミサイルの発射成功で北は柔軟な外交策を取れるようになった」と主張した上で、「金正恩氏の訪中の可能性が高まった。場合によっては、習近平国家主席が訪朝し北の顔を立てることも考えられる」と話す。ただ、習主席の訪朝については、容易ではないとの見方が大勢を占める。

最終更新:6月26日(日)11時8分

聯合ニュース