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「ベンチ直して」名護市に投書 高齢者思う小学生姉妹の優しさ

沖縄タイムス 6月26日(日)10時1分配信

 「名護市役所さま。お願いがあります」。3月末、名護市役所に1枚のはがきが届いた。差出人は沖縄県名護市立東江小学校5年の大浜梨桜菜(りおな)さん(10)と2年の梨々華さん(8)姉妹。通学路にあるバス停のベンチが壊れ、お年寄りが座りづらそうにしているのを見ていた2人は「直してほしい」と市に頼み込んだ。(北部報道部・西江千尋)
 ベンチは市東江の東江バス停前にある。姉妹は毎日の登下校時、ベンチの座る部分の板がぼろぼろになっていることを気に掛けていた。
 母の尚子さんに話すと「市役所にお手紙を書いてみたら?」とはがきを買ってくれた。2人で文章を考え「おじいさんやおばあさんがすわりずらそうでとってもかわいそう」「見にきて」と率直な思いをつづって送った。
 はがきを受け取った市総務部総務課地域協働係がベンチの所有者を調べたが見つからず、東江区に相談。手紙を見て感動した津波一夫区長(44)が、3日間かけて自らベンチを修繕した。
 22日、姉妹はお礼を言うため津波区長を訪ねた。梨桜菜さんは「きれいになって、おばあちゃんたちが気持ちよさそうに座っているのを見てとってもうれしかった」とはにかんだ。
 「このはがきを見たら、直さないわけにはいかなかった」と津波区長。姉妹に「大人が気づかないことに気づいてくれてありがとう。こんなふうに教えてくれたら、東江はもっといいまちになる」と感謝した。
 同席した同校の伊波勉教頭は「自分たちの思いを伝えれば周りの大人が動いてくれるということを、子どもたちが実感できた良い機会だと思う」と目を細めた。

最終更新:7月18日(月)22時13分

沖縄タイムス