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テープカットの日に指定管理者撤退 市の施設開業できず

両丹日日新聞 6月26日(日)8時0分配信

 京都府福知山市が約3億7千万円をかけて建て替え、24日に竣工記念式典をした市大呂自然休養村センターの「宿泊管理棟」について、指定管理者が施設の不備などを理由に、同日、指定管理者の取り消しと撤退を申し出た。これにより施設はオープンのめどが立たない状況に陥っている。

 センターは1975年に開設。宿泊棟の老朽化が進んでいたことから、市は建て替え工事を行うことを決定し、12年度から実施設計などに取りかかり、今年3月に宿泊管理棟として完成させた。

 新しい宿泊管理棟は木造平屋建てで、延べ床面積は約850平方メートル。宿泊用の和洋5部屋のほか、研修室や男女浴室、レストランなどもあり、最大で45人が宿泊でき、宿泊観光の拠点として期待されていた。

 指定管理者は、市内の企業でつくる団体「Tchp(チップ)大呂」。当初は4月からの5年間、管理・運営を行い、5月にレストランをオープン、6月に全面稼働する予定で準備を進めてきた。

 しかし、市に求めた厨房の害虫防除対策、浴槽の漏水対策が改善されない▽敷地内に整備されるはずの駐車場が出来ていないことなどで、「信頼関係の保持が不可能」と判断。また「いつ開業できるか分からず、不安に思った従業員がやめてしまった」ことも理由に挙げ、文書で24日に撤退などを申し出た。

 これを受け、市農林管理課は「一生懸命取り組んできたが、申し出があったことについては、とても残念。早期の開業を目指し、対応を検討したい」としている。

両丹日日新聞社

最終更新:6月26日(日)8時0分

両丹日日新聞