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菅田将暉、映画やドラマに引っ張りだこ 作り手からなぜ支持される?

クランクイン! 6/26(日) 7:20配信

 月9ドラマ『ラヴソング』でヒロインに恋心を寄せる空一役、『セトウツミ』(7月2日公開)では、放課後の暇つぶしに友人とシュールな会話を繰り広げる高校生・瀬戸役をはじめ、映画やドラマなど映像界で引っ張りだこの若手俳優・菅田将暉。とにかく近年、出演作は枚挙にいとまがなく、しかも、それぞれの作品で強い個性を発揮している。どうしてこんなにも彼は多くの作り手から支持されるのだろうか。

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 2016年に出演した劇場公開作品は、待機作を含め9作品と、まさに“売れっ子”と呼ぶにふさわしい活躍。『暗殺教室~卒業編~』の個性的キャラクター・赤羽業役をはじめ、『星ガ丘ワンダーランド』では繊細で湧き出る感情を抑えきれない青年、『ディストラクション・ベイビーズ』では小心者だが虚勢を張り、現実の恐怖におびえる若者など、多岐にわたっている。TVドラマ『民王』では、総理大臣である父親と心が入れ替わる息子・武藤翔役を好演した。

 菅田といえば、『仮面ライダーW』で役者デビューを飾ると、着実にキャリアを積み、13年に公開された映画『共喰い』の遠馬役を熱演し大きく脚光を浴びる。このころから個性的なキャラクターを演じることが多くなり、出演作も増加していく。菅田を起用した監督の多くは、彼の繊細さや内に秘める儚さや脆さ、色気を特徴としてあげることが多かった。

 確かに『共喰い』の遠馬役や『そこのみにて光輝く』の拓児役など、芯に触れたら暴発してしまいそうな脆さを持つ青年は良く似合う。しかし一方で、『海月姫』の女装癖がある役、『明烏あけがらす』の借金返済に追われるホストなど奇抜な役柄もすんなりこなす。どのキャラクターも「菅田が演じている」というよりも「役柄の名前」で語られることが多い。


 役柄を自らのポテンシャルや個性に引っ張ってくる俳優も多いが、菅田の場合、作品によって全く違った顔を見せる。これだけ出演作が続いても「またかよ」や「似た役が多いな」という意見をあまり聞かない。それだけしっかりと役柄の棲み分けができているのだろう。起用する側にとっても、どんな色にも染まれるということは、非常に魅力的な存在のはずだ。映画『二重生活』(6月25日公開)でメガホンをとった岸善幸監督も「しっかり演じられる俳優」と強い信頼感を口にしていた。

 今後も、映画『アイアムアヒーロー』で多くの人の度肝を抜いた佐藤信介監督の『デスノート Light up the NEW world』や、俊英・山戸結希監督の『溺れるナイフ』など、魅力的なクリエイターがメガホンをとる作品への出演が続く菅田。作品の世界観が現実的、非現実的にかかわらず登場するキャラクターをしっかり演じ切る菅田。そんな彼へのオファーは途切れることはないだろう。(文:磯部正和)

最終更新:6/26(日) 7:20

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