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不法投棄後絶たず 県内河川で目立つ粗大ごみ 

北日本新聞 6月26日(日)0時38分配信

 県内の河川敷などで粗大ごみの不法投棄が後を絶たない。今月中旬には、高岡市戸出徳市の庄川左岸の堤防で、電化製品などが捨てられているのが見つかった。庄川など県内4河川で不法投棄の実態を取りまとめている国土交通省富山河川国道事務所によると、2014年度の不法投棄物の処理費用は計600万円に上っており、同事務所は警察との連携も強化している。

 今月中旬に粗大ごみが見つかったのは庄川の堤防を走る県道脇の草むら。軽乗用車を止めて荷物を下ろしている高齢者がいるのを、夕方帰宅する際に通り掛かった男性が目撃した。翌日、現場を確認すると、家電やスキーのストック、大量のばね、鉄製の箱などが捨てられていたという。

 知らせを受けた国交省富山河川国道事務所が投棄物を回収し、捨てた人を調べている。近くの企業団地(戸出春日)にある澤川鍛造工業の澤川幸七会長は「現場近くでは木製のいすが捨てられていたこともあった。周辺環境が悪くなってしまう」と懸念する。

 庄川のほか小矢部川、神通川、常願寺川の4河川を管理する同事務所は、1996年度から不法投棄物の量や処理費用を「富山の川ゴミマップ」にまとめ、ホームページで公開。巡視も行っている。不法投棄が特に多い場所では注意喚起の看板を設置したり、投棄できないよう樹木を伐採したりと対策を講じている。ただ、投棄者の特定が難しく、河川区域も広いため一掃するまでには至っていない。

 同事務所によると、近年は量、処理費用とも2009年度(計370立方メートル、1566万円)をピークに減少してきたが、14年度(同183立方メートル、618万円)は量、費用とも前年より増加。同事務所は15年以降について「状況は改善していない」という。

 同年から県警本部と連名で警告看板設置を検討しているほか、「所有者を捜査中」と記した警告シールを張るなど新たな対策も予定している。同事務所河川管理課は「不法投棄を目撃したり、発見したりした際には、担当課や管轄の出張所に通報してほしい」と呼び掛けている。

 (高岡支社編集部・柵高浩)

北日本新聞社

最終更新:6月26日(日)0時38分

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