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三文豪の「お化け」語る 金沢学、文芸評論家の東さん講演

北國新聞社 6/26(日) 3:43配信

 金大と北國新聞社が連携して取り組む市民公開講座「金沢学」は25日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。本紙で「おばけずき」を連載する文芸評論家の東雅夫さんが「おばけと金沢三文豪」と題して講演し、三文豪それぞれの作品と、幽霊や妖怪の関わりについて解説した。

 東さんは、久保市乙剣宮(金沢市下新町)周辺で起きた神隠し騒動をもとにした泉鏡花の短編小説「茸(きのこ)の舞姫」や、同市の黒壁山の天狗(てんぐ)信仰に題材を得た、室生犀星の「天狗」などを解説した。

 幽霊などを作中にほとんど登場させることの無かった徳田秋声が、少年時代に目撃した天狗の神隠し騒動について雑誌に談話を寄せていることを紹介し、「鏡花の『茸の舞姫』と、同じ話をもとにしているかもしれない」と推測した。

 妖怪やお化けは、土地の歴史や文化が生み出すものであるとし「三文豪が触れ、時には作品にした、お化けや天狗などの多様な伝承は、金沢の文化や伝統の豊かさを示している」とした。

北國新聞社

最終更新:6/26(日) 3:43

北國新聞社