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自然栽培の桃を初販売 羽咋の平さん、東京のアンテナ店に

北國新聞社 6月26日(日)3時43分配信

 日本一の精度と言われた鍛造リング製造を退き、農林業に転じた羽咋市上白瀬町の平昭七さん(83)が7年間、無肥料・無農薬の自然栽培で育てた桃が初めて販売される。豊かな香りとさっぱりした甘さが特徴で、JAはくい(同市)が販売を担い、25日は市の東京アンテナ店に第1便を送った。今後、平さんの果樹園で実った自然栽培のリンゴやブドウも売り出し、こだわりの味を全国に届ける。

 平さんが設立した「平農林」は2009年から、リンゴや桃など果樹栽培を続けている。これまでは出荷するには量が足りず、実った果物を地元の小中学校や高齢者施設などに無料配布して、じっくりと栽培技術を磨いてきた。

 果樹園は現在、三ツ屋町と中川町の3カ所で計3万5千平方メートルに広がっており、担当社員5人が自然栽培の果物14種類を生産している。桃は3品種あり、このうちハクホウの収穫は28日から本格化する。収穫は8月上旬まで続く。

 販売を担うJAには、ホームページ(HP)を通じて北海道から沖縄まで全国から約30件の購入予約がある。今年はHPを中心に東京のアンテナ店などで3千個を取り扱う。ブドウは8月上旬、リンゴは同下旬から販売予定で、来年7月に千里浜町でオープンする道の駅にも季節の果物を並べる。

 平さんは、ベアリングや建機用鍛造リングの製造で国内トップシェアを誇った平鍛造の創業者で、「リングの鬼」だった情熱を自然栽培に傾け、販売までこぎつけた。平農林の果樹園リーダー島田雅昭さんは「通常の桃とは味も香りも違う。ぜひ味わってみてほしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6月26日(日)3時43分

北國新聞社