ここから本文です

キャプテンが見せた心遣い…トロフィーを高々と掲げた鹿島DF植田「本当に感謝」

ゲキサカ 6月26日(日)7時30分配信

[6.25 J1第1ステージ第17節 鹿島 2-0 福岡 カシマ]

 第1ステージを制した鹿島アントラーズ。優勝トロフィーは村井満チェアマンからMF小笠原満男へと渡される。すると、小笠原はそのトロフィーをDF植田直通へと手渡し、21歳の若武者がトロフィーを高々と掲げて喜びを爆発させた。優勝トロフィーは通常、キャプテンが掲げるはずだが、そこには小笠原の心遣いがあったようだ。

 熊本県宇土市出身の植田は、被災した地元への思いを胸にプレーを続けている――。熊本地震から間もない4月17日の練習後には、有志のチームメイトと熊本へ飛び、被災地の支援活動を行った。そこで「僕が元気を与えないといけない立場なのに、皆が僕を心配してくれたし、『サッカー頑張って』とたくさんの声を掛けてもらえた」と逆に激励を受けることも多かった。だからこそ、「僕にはサッカーしかない。戦う姿勢を見せたい」とプレーで元気を届けようとしている。

 当然、福岡戦でも戦う姿勢を示した。DF昌子源が出場停止のため、植田はDFブエノとコンビを組んでこの一戦を迎える。すると、粘り強い対応を見せて危険人物となるFWウェリントンから自由を奪い、打点の高いヘディングで福岡の攻撃を力強くはね返し続けた。植田を軸とするリーグ最少失点の守備陣は攻略されることはなく、2-0の完封勝利で第1ステージ優勝を決めた。

 セレモニーでは植田がトロフィーを高々と掲げる。本来ならば小笠原が掲げるはずだが、「優勝が決まったときから『熊本の方たちがたくさん見てくれているから、お前が掲げろ』と満男さんに言われました。本当に感謝しています」とキャプテンの心遣いがあったことを明かした。

「僕の家族、友人、知り合い、熊本のたくさんの方が応援して下さっています。応援して下さっている方たちに優勝を届けられたのは良かった」と笑顔を見せると、「あの一瞬のために頑張ってきたというのもあるので、またトロフィーを掲げたい」とタイトル獲得への意欲を燃やした。

最終更新:6月26日(日)7時30分

ゲキサカ