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関東は「水不足」の夏に? 利根川水系で早くも10%の取水制限

THE PAGE 6月27日(月)17時32分配信

 この夏、関東地方では渇水が大きな問題になるかもしれない。利根川水系上流にある8つのダムの貯水率が例年の半分にまで減少し、国土交通省や関東の神奈川県を除く1都5県でつくる利根川水系渇水対策連絡協議会は、川からの取水量を制限する「取水制限」の実施を決めた。6月16日から10%を制限している。6月の取水制限は、利根川水系の水源が8ダム体制になった1992年以降、初のケースで、国土交通省関東地方整備局は「予断を許さない状況」と警鐘を鳴らす。

【図】渇水時の「取水制限」と「給水制限」 違いは?

94年、96年より「1か月早い」ペース

 利根川水系の上流8ダムは、矢木沢・奈良俣・藤原・相俣・菌原・下久保・草木ダムと渡良瀬貯水池。6月27日午後5時時点で、これら8ダムの貯水量は1億8053万トン(貯水率は約39%)となり、1992~2015年の平均貯水量3億5091万トンの約50%にまで減っている。

 国交省は「30%の取水制限を行った1994年や1996年よりも、8ダムの貯水量が2億立法メートルを割り込む時期が1か月早い。農業用水の需要期と重なることもあり、厳しい状態」と危機感を示す。現在は、田に水を入れて土をかき混ぜる代かき期であり、流域の農業従事者にとっては水が必要な時期だ。

 渇水の一因は、冬場の積雪が少なかったためだ。春先に雪どけ水を作ってくれるはずの雨も少なかった。ここ数日は雨が降る日もあるが、国交省によると、1日程度雨が降ったくらいではダム周辺にある森林の土壌が吸収してしまうなど、改善効果は薄いという。8ダムからの放水量は、多い時で1日約1000万トンにおよぶ。たとえば、梅雨前線がダムのある地域に停滞し、数日間だらだらと雨を降らせるくらいでないと効果は見込めない。

 このままダムの貯水量が減り続けた場合、どうなるのか。同連絡協議会では、8ダムの貯水量が1億5000万トンを下回った日の翌日午前9時から、取水制限の数字を20%に引き上げる方針を固めている。現時点で、同連絡協議会ではそれ以上の取水制限については話し合っていないものの、貯水量がなおも減り続けた場合は、さらに引き上げる可能性もありそうだ。

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最終更新:6月27日(月)18時19分

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