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上海株 軟調なスタートか 英国のEU離脱決定の余波続くなか材料株に物色か

ZUU online 6月27日(月)15時30分配信

■先週の中国株式市場

 上海株 続落 英国のEU離脱決定が重石に

◆先週の概況

先週の中国株式市場は高安まちまちでした。上海総合指数が週間で1.1%安の続落となった一方で、ハンセン指数は0.4%高と小幅に反発しました。

先週の上海総合指数は22日に一時節目の2,900ポイントを回復しました。しかし、週末に英国のEU離脱決定を受け大幅に下落したことで週間では1%安余りの下落となっています。

■香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

◆上昇

中欧と東欧に投資する「中東欧基金」を共同設立することでチェコ政府と基本合意した銀行のインダコマシャルバンク (中国工商銀行・01398)が週間で5%近く上昇しました。また、 インターネット大手のテンセント (騰訊控股・00700)も週間で3%近い上げとなりました。

ソフトバンクグループ(9984)からスマホ向けゲーム大手のスーパーセルを買収すると発表したことが材料視されました。さらに、ホンコンエクスチェンジ (香港証券取引所・00388)が2%上昇しています。深セン証取との相互取引「深港通」のシステム試験を行うと伝わったことが好感されました。

◆下落

英国のEU離脱への警戒感が強まる中、欧州の売上高比率が高い複合企業のCKHホールディング (長和・00001)が週間で2%近く下落しました。また、4日続伸となっていた英国に本拠地を置く大手銀行のエイチエスビーシー (HSBC・00005)が英国の国民投票で離脱となったことが嫌気され、24日に6%超下落しました。

さらに、銀行のコンストラクションバンク (中国建設銀行・00939)や中国乳製品メーカーのモンニュウデイリー (蒙牛乳業・02319)なども大幅に下落しました。

■先週発表された主な経済指標

先週は重要な経済指標発表はありませんでした。

■今後発表される主な経済指標

◆6月27日 工業企業利益(前年比)5月 +3.7% 前回 4月 +4.2%

中国の5月の工業企業利益は前年同期比3.7%増と増加率4月の4.2%増から上昇率が減少しました。特に化学や、石油、電子部品などの業種の利益が伸び悩んだことが全体の工業企業利益の伸び鈍化の主な原因だと考えられます。

◆7月1日 中国製造業PMI 6月 市場予想 50.0 前月 50.1

政府発表の6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が日本時間7月1日の10時に発表される予定です。市場では50.0と5月からの小幅な悪化が予想されています。

◆7月1日 財新(Caixin)中国製造業PMI 6月 市場予想 49.1 前月 49.2

7月1日の10時45分発表予定の6月の財新中国製造業PMIは、49.1と5月から小幅な悪化が見込まれています。

■マーケットビュー

◆上海株 軟調なスタートか 英国のEU離脱決定の余波続くなか材料株に物色か

先週の上海総合指数は続落となりました。上海総合指数は22日に中国当局が海外上場企業による中国市場での預託証券(CDR)の発行を認めることを検討していると伝わったことや、深センと香港の両市場の株式相互取引の開始日発表が近いとの観測などから節目の2,900ポイントを回復しました。しかし、24日に国民投票で英国のEU離脱が決まったことを受け大きく下げたことから結局週間で1%余りの下落となりました。

先週のハンセン指数は小幅に反発しました。英国の世論調査でEU残留派が離脱派をやや上回ったことで20日に大幅高となったハンセン指数は、その後も堅調に推移しましたが、24日に英国のEU離脱が決まったことを受け3%近く下落したことで、20日から23日までの上昇分をほぼ吐き出す格好となりました。

先週末の欧米株の大幅な下落するなど投資家心理が弱気に傾くなか、今週の上海総合指数とハンセン指数は英国のEU離脱決定の余波が続くとみられ軟調なスタートとなりそうですが、下げ一巡後反発となるかが注目されます。こうしたなか材料株に物色が向かいそうです。英国のEU離脱によりリスク回避姿勢が強まるなかで金鉱株や、新型ロケット「長征7号」の打ち上げ成功を受けて宇宙開発に関連する銘柄に買いが集まる可能性がありそうです。

林宇川(TonyLin)
マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部

最終更新:6月27日(月)15時30分

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