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【英EU離脱】金価格の急騰が示すのは、英EU離脱後の大きな危機なのか

投信1 6/27(月) 12:05配信

この記事の読みどころ

 ・ 英国のEU離脱決定を受けて、金価格が急騰しています。24日は一時+8%上昇しました。
 ・ 米国が利上げを実施した昨年12月以降、逆風の相場環境にもかかわらず、金相場は堅調に推移しています。
 ・ 金価格が妙に上昇した後、世界的な危機が訪れたことが何度もあります。先行指標としても注目です。

英国のEU離脱決定を受けて、世界の金融市場が大混乱

英国のEU離脱を決定した国民投票の結果を受けて、世界中の金融市場が大混乱しています。特に、株式市場の下落は深刻で、報道によると離脱決定後に失われた額は2兆1,000億円ドル(約215兆円)と言われています。

この金額は、東証1部の時価総額の約47%に該当しますが、これが1日で消失したわけです。また、株式市場だけでなく、原油相場や為替相場にも混乱が生じています。やはり、英国のEU離脱決定は、想定以上に大きな影響をもたらしていると言えましょう。

金価格が急騰し、一時は前日比+8%高の1,363ドルまで上昇

そのような中、債券を除き、唯一上昇した資産が貴金属であり、とりわけ、金(ゴールド)が急騰しました。英EU離脱を受けた24日は、取引時間中に一時、前日比+8%急騰して1,363ドル(1トロイオンス当たり、以下同)を付けました。この価格は、2年4か月ぶりの高値です。

その後、上値が重くなり、24日の終値は+4.4%高の1,319ドルとなりましたが、終値で見ても2年3か月ぶりの高値となっています。なお、24日の国内での金価格(円建て)は、大幅な円高が進んだ影響により、同+2.7%高に止まっていますが、それでも大いに注目されました。

金には「通貨」と「投資資産」の2つの位置付け

ここで、金の特徴を簡単におさらいしておきましょう。金には2つの位置付けがあります。1つは「通貨」、もう1つは「投資資産」です。

古代ローマ時代から1971年に起きた“ニクソン・ショック”まで、金は名実ともに通貨としての役割を果たしていました。これを「金本位制度」と言います。1971年に金本位制度は終焉を迎えましたが、現在も実質的には通貨の役割を担っています。

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最終更新:6/27(月) 12:05

投信1