ここから本文です

「(英国からの)工場移転は難しい選択」 他国でも離脱派が広がる可能性

ニュースイッチ 6月27日(月)7時30分配信

住友商事グローバルリサーチ社長に聞く

 英国が欧州連合(EU)離脱を選択した背景と今後の日本企業への影響について、住友商事グローバルリサーチ社長の高井裕之氏に聞いた。

 ―なぜ離脱派が勝ったと思いますか。
 「国民投票は大きく分けると、経済と移民問題の対決だった。EU加盟による経済効果か、離脱による移民受け入れ制限かを問われ、英国民は離脱を選んだ」

 ―今後、EUはどうなりますか。
 「他のEU諸国にも離脱が広がる可能性がある。EUに好意的な感情を持つかどうかを尋ねた調査によると、フランス、スペイン、ギリシャなどでEU懐疑派が多い結果が出た。これから英国と同様の事態が伝播するリスクがある」

 ―経済への影響は。
 「英財務省はEU離脱の場合、2030年までに残留した場合に比べGDPを最低3・4%、最大9・5%押し下げると試算している。経済的な不利益は目に見えている。だが英国民は経済よりも、反移民を選んだ」

 ―日本企業への影響は。
「英国には1000社前後の日本企業が進出している。離脱が決まり、今後は英国と欧州大陸とのサプライチェーン(供給網)の分断が予想される。製造業は、英国の工場を欧州大陸に移すかどうか決めることになる。難しいのは、欧州大陸の中にも離脱派が支持を伸ばす国が広がる可能性があることだ。各社とも頭を悩ませるだろう」
(聞き手=大城麻木乃)

【略歴】
高井裕之(たかい・ひろゆき)80年(昭55)神戸大経営卒、同年住友商事入社。非鉄金属本部に17年所属し、うち7年は英ロンドン駐在。金融事業本部などを経て13年6月より現職。大阪府出身、58歳。

最終更新:6月27日(月)7時30分

ニュースイッチ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。[new]