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「お金がないから」という言い方で買い物を我慢させることの影響は?

ベネッセ 教育情報サイト 6月27日(月)12時3分配信

幼稚園にあがり、そろそろ大人がいうこともなんでもわかる頃。でも、「わかること」と「納得して動くこと」はまた別のお話。出先で子どもが何かを欲しがったとき、つい言ってしまうのが、「お金がないからだめだよ」という言い方。確かに、簡単に子どもを納得させられる言葉かもしれません。ですが、この言葉で我慢を続けさせると、いくつかデメリットがあるかもしれません。どんなデメリットがあるのでしょうか。子どもの心のコーチングについて、著書も数多く出されている菅原裕子さんにうかがいました。

「お金がない」って、実はあいまいな基準

「お金がない」というのは、目に見えるものがないということで、とてもはっきりした基準のように聞こえます。ないものはない、だから買えない。大人は納得です。ですが、それならお金があるときならいいのか…? お金があるときとないときはどんなふうに違うのか…? と、子どもにとっては非常にあいまいな基準。ないものはない、の前に、まずあるのかないのか、というところさえはっきりしていないのです。

子どもは「基準がはっきりしないこと」を基準にされると、自分自身の考えを構築しにくくなります。状況Aのときは行動B、状況Cのときは行動D、というように判断して考えていくということが難しくなってしまうのです。言ってしまえば、それは「親の機嫌を見て行動を決めなさい」と同じくらい大変なこと。その結果、納得できない子どもがいても当然です。スーパーでの大騒ぎは解決することなく、毎回「お金がないからだめ」と言い続けることになります。もうその言葉に何の効き目もなくなっているというのに。

家庭に対する劣等感につながる可能性

さらに、「お金がない」というのは、子どもにとって家庭にマイナスのイメージを植えつけてしまう危険性もあります。家庭の状況はそれぞれ。節約が必要なときもあります。それでも、子どもはそんなことはまだ深く理解できません。他の家庭と比べて必要以上に劣等感を感じてしまうこともありうるのです。将来必要になったときのために今は使わない、お父さん、お母さんが働いた大切なお金だから大切に使いたい、という意味を伝えるには、もっと丁寧な説明が必要です。

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最終更新:6月27日(月)12時3分

ベネッセ 教育情報サイト