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大和ハウス、介護用「移乗支援」ロボットを来年度投入-移乗と移動の機能を一体化、今秋にも実証

日刊工業新聞電子版 6月27日(月)15時22分配信

 大和ハウス工業は2017年度にも、自社開発した介護用サービスロボットを市場投入する。総合技術研究所(奈良市)で、屋内移動にも使える移乗支援ロボットのプロトタイプを完成した。今秋以降に介護施設などで実証し、現場の声を製品に反映させる。安全でスムーズな介助を可能にするロボとして、一般住宅への展開も視野に入れる。

 大和ハウスの移乗支援ロボは移乗と移動の二つの機能を一体化した。被介護者がベッドからロボットに乗り移るために、クッション部に身を委ねると電動アシスト機能で体が傾斜。ロボの座面を起こして傾斜を戻すと、被介護者が座面に腰掛けた状態で室内を移動できる。

 住宅用車いすと同じ横幅55センチメートルとし、長さも90センチメートルとコンパクトにした。バリアフリーに対応した最近の住宅ならば、取り回しに余裕がある。耐荷重は100キログラムで設計した。ロボの座面の高さもトイレの便器座面と同じにし、移乗しやすさに配慮した。

 大和ハウスはこれまでも積極的に介護分野でのロボ提案を進めてきた。現在、同分野では主にロボットスーツ「HAL」やアザラシ型ロボ「パロ」など他社の商品を取り扱う。自社開発のロボは、12年に発売した床下などの狭小空間点検ロボット「モーグル」に続き2例目。

 介護分野の中でも移乗は介助者の負担が大きく、ロボ技術導入が期待される作業。適切なロボ商品がなかったため、3年前から社内で開発プロジェクトを進めてきた。

 同社は介護ロボなどのヒューマン・ケア事業を、将来のコア事業候補と位置付けて育てる方針。快適な住空間の提供とともに住人の生活の質(QOL)向上にもロボ技術を取り入れていく。

最終更新:6月27日(月)15時48分

日刊工業新聞電子版