ここから本文です

立憲主義「知らない」90%、9条改正反対60% 県民アンケート

埼玉新聞 6月27日(月)10時30分配信

 埼玉新聞社は26日、日本国憲法に関する県民アンケートをまとめた。「立憲主義」を知っているか聞いたところ「知らない」「よく分からない」が90%を占め、「知っている」の10%を大きく上回った。施行から69年が経過した現行憲法だが、立憲主義やその内容が、市民に十分に行き渡っていない現状を示した格好だ。戦争放棄をうたった9条の改正には、60%が「反対」と答え、「賛成」は14%にとどまった。

 アンケートは、埼玉県さいたま市内の駅頭などで50人を対象に実施。立憲主義を知っているか▽憲法は誰が守るルールだと考えているか▽憲法9条の改正に賛成か反対か▽「平和」とは何か―などを聞いた。

 「憲法は誰が守るルールか」の回答には、同市浦和区の無職男性(65)らが「権力者、政府に対する縛り」と回答する一方、「国民」との認識を示した回答が半数余りに上った。

 憲法改正に「反対」とした理由について、同市浦和区の女性会社員(34)は「核の被害を受けたのは日本だけ。戦争を繰り返したくないのは日本国民の全員が思っている」。同市桜区の大学生の女性(18)は「戦争をしないと宣言し守ってきた歴史が壊されるのは嫌だ」と回答するなど、「戦争に巻き込まれる恐れがある」との懸念を強調する声が目立った。

 9条改正に「賛成」の理由として、川越市の女性会社員(57)は「実情に合わせる必要がある」。さいたま市浦和区の主婦(68)は「日本だけでは危機に対応できない」とした。同市南区の無職女性(75)からは「日本は外国から弱いと思われている」との回答があった。

 9条改正の是非をめぐり「どちらとも言えない」にも22%が回答を寄せた。同市南区の女性会社員(39)は「正当防衛も認められないのは困る」。同市浦和区の男性会社員(37)は「改正すれば、それなりのメリットがあるのかもしれない。ただ、安全な今の社会にゆがみが生じては困る」とした。

最終更新:6月27日(月)10時54分

埼玉新聞