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【U20チャンピオンシップ現地リポ】 日本、降格。勝負強さに差。

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン) 6/27(月) 6:05配信

 勝てば残留、負ければ降格。生死を賭けたラストゲーム。
「必死だった方が勝つ」(FL古川聖人主将)ことも頭ではわかっていたものの、実際にイタリアよりも自分たちの方が必死さで上回っていたと胸を張れるメンバーは恐らくいないだろう。
 いきなり開幕ゲームで南アフリカに対して前半をリードするなど、プール戦では「去年のチームよりツーステップ上」(中竹竜二ヘッドコーチ)という手応えさえ感じていたチームは、持てるポテンシャルを出しきることなく、5戦全敗。
 最低限の目標とも言えた、残留を果たせないまま、イングランドでの世界列強との戦いを終えた。

モスグリーンのソックス躍る! 関東大学オールスターで大東大勢が光ったわけ。

 前述の南アフリカ戦をはじめ、ここまでの4試合では立ち上がり主導権を握ってきた日本だったが、この日はキックオフからラテン系らしくファイトを前面に出してきたイタリアに対して受け身に回るシーンが目立った。
 5分にSO金井大雪のPGで先制するが、9分に自陣ゴール前のラックからイタリアにキックパスを通されて逆転され、20分にも自信を持っていたはずのモールで簡単にトライを許してリードを広げられる(3-12)。
 モールだけではなく、ここまで安定していたスクラムやラインアウトでも、思い通りにボールがキープできないケースが続いた。
「スクラムはグラウンドが滑る状態で低くなりきれなかった。相手の体が大きくて、そこで当たり負けるかたちになった」
 試合後、FL古川主将がそう悔いたとおり、試合開始前に激しい雨が降ったことで足元もボールも滑る状態になっていたのは間違いなかったが、ミスが目立ったのは日本ばかり。
「相手も同じ状況なのにこちらは対応できなかった」(同主将)

 過去4試合ではいずれも開始10分までにトライを記録していた日本だったが、この日は初めてイタリアゴールのトライラインを越えたのは22分。自陣10メートル付近のラインアウトからのクイックスローイングから一旦は右に展開した後、左サイドにボールを戻すかたちでSH中嶋大希、NO8テビタ・タタフ、WTB山村知也とつないで、「自分の得意なシチュエーションだった」という山村が左タッチライン際から内側に切れ込んでイタリアBKを置き去りにした。

 SO金井のゴールキックも決まり10-12と2点差に迫った日本だったが、前述のとおりセットが安定しなかったことも響いて、31分にスクラムで反則を取られてイタリアがPGで加点。32分にラインアウトのノットストレートでチャンスを逃した後、40分には相手が足にかけたボールをインゴールで処理ミスしてトライを奪われ、前半終了時のスコアは10-20。
「(ハーフタイムでは)弱気になっていたので、もう一度、自分たちから仕掛けようと確認した」(中竹HC)

 チャンピオンシップ残留のため、絶対に後半先に取りたかった日本。
 後半開始早々、敵陣深くのラインアウトからモールにこだわってトライを狙うがミスもあってチャンスを逃してしまう。
 これで意気消沈したのか、9分、17分、26分とイタリアにトライを重ねられる一方的な展開に。
 試合終了5分前にNO8タタフが1トライを返したものの、17-41の大差で敗れて来季のチャンピオンシップからの降格が決まった。

 U20グレードの6か国対抗など厳しい経験を経てこの大会に臨んでいたイタリアと、チームとして集まったのはこの大会が初めてだった日本とでは、厳しい試合をものにする勝負強さに差があったのは歴然とした事実だった。

(文:出村謙知)

最終更新:6/27(月) 6:05

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