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7~9月積み原料炭価格、新日鉄住金・JFEが10%高で合意

鉄鋼新聞 6/27(月) 6:00配信

 新日鉄住金とJFEスチールは24日、7~9月積みの原料炭価格を4~6月積みに比べ10%引き上げることで、それぞれオーストラリアの複数のサプライヤーと合意した。四半期価格の値上げは2四半期連続。鉄鋼原料では、鉄鉱石価格も35%値上げが決まっている。主原料価格の上昇によって、高炉メーカーの生産コストが7月以降、切り上がるのは確実。今後、本格化する鋼材のヒモ付き交渉にも影響を与えそうだ。

 原料炭のうちコークス主原料の強粘結炭の7~9月積み価格が決まった。新価格は1トン当たり92・5ドル(本船渡し価格)で、4~6月の84ドルに対し10%の値上げとなる。
 強粘結炭の需給は4~6月積み価格交渉を行っていた3月ごろと比べ引き締まり感が出ている。極端な供給不足という状況ではないが、4~6月価格に対する割安感からインドなど新興国の高炉メーカーが購入を増やしたことも需給を引き締める要因となった。
 交渉では、需給のタイト化に加え、一部で使われているスポット指標が一時100ドル台に乗せたことも材料となった。サプライヤー側は強気の姿勢に終始。交渉当初は90ドル台後半を提示するところもあった。スポット価格は足元で90ドル台前半で推移している。
 鉄鋼原料の7~9月積みでは、すでに鉄鉱石が35%高の1トン52・9ドル(鉄分62%粉鉱、本船渡し価格)で決着した。原料炭では、コークス配合用の非微粘結炭、高炉吹き込み用のPCI炭も値上げが確実で、高炉メーカーの主原料価格は一斉に値上がりする形だ。
 合金鉄など金属価格も底入れが鮮明になっており、高炉メーカーの製銑・製鋼コストの上昇は必至。今後は4月以降のコストアップ分の製品価格への転嫁が焦点となりそうだ。

最終更新:6/27(月) 6:00

鉄鋼新聞