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裁判員の安全をどう守るべきか 経験者が語る実態「私も声かけられた」

BuzzFeed Japan 6/27(月) 17:57配信

裁判員裁判を有利に運ぶため裁判員に声をかけたとして、裁判員法違反(威迫・請託)の疑いで、福岡地裁小倉支部でひらかれていた裁判の被告人の知人2人が逮捕された。

この容疑で人が逮捕されるのは、裁判員裁判が始まって以来、初めて。事件を受けて、最高裁の寺田逸郎長官は6月23日、「国民が不安を感じず安心して参加できるよう一層工夫していきたい」と述べた。裁判員を送迎する取り組みも始まっている。

だが、裁判は原則公開だ。公判を傍聴すれば裁判員の顔をチェックすることはできるし、そうなればどこかで出会うことはある。裁判員の安全対策は、どこまでできるのか。経験者と専門家に意見を聞いた。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

事件の概要

福岡地裁小倉支部で開かれていたのは、特定危険指定暴力団の工藤会系幹部(40)が、殺人未遂の罪に問われた裁判だった。

「声かけ」があったのは、5月10日午後4時ごろ。初公判が終わって裁判所を出たばかりの裁判員2人に、被告人の知人2人が「裁判所におったね。顔を覚えとるけんね」「よろしく」などと声をかけた、とされる。

この影響で、裁判員4人と補充裁判員1人の辞任が認められた。判決の言い渡しは取り消され、今後のめどは立っていない。

ルールはどうなってる?

そもそも、他人を裁く役割は、他からの攻撃に晒されやすい。裁判員制度をつくる時点でも、こうした事態が起きうることは想定されていて、ルール上、裁判員の安全を守るための工夫はある。

たとえば、裁判員に事件関連の頼みごとをしたり、裁判員や家族を脅したりすれば、2年以下の懲役または20万円以下の罰金となる。今回の逮捕容疑はこれだ。

ほかにも、住所氏名など「裁判員が誰か」を特定できる情報は公表されない。さらに、どの裁判員がどんな意見を言ったかわからないように評議内容は秘密とされ、裁判員には「守秘義務」が課されている。

最終手段として、裁判員や家族に危害が加えられるおそれがあるなど、一定の条件を満たした場合には、裁判官だけで審理することも可能だ。ただ、今回の裁判は、そういったおそれはないと裁判所が判断していた。

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最終更新:6/27(月) 17:57

BuzzFeed Japan

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。