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日本とは、もはや別物? メジャーリーグのトレード事情

Full-Count 6月27日(月)10時2分配信

メジャーではトレードが活発化する時期、日本は無風

 シーズンが開幕してから日米共に3ヶ月近くが経過しようとしている。オールスターファン投票の中間発表も行われ、ファンも現場も、迫るオールスター休暇の予定を立て始める頃だろう。遠征をあと数回こなせばやってくる激戦の中の一休み。オールスターに選出された選手たちは多忙なスケジュールとなるが、優勝をかけた真剣勝負から離れて精神的にリラックスできる期間となるはずだ。

 一方でオールスター期間が迫ってくるということは、トレード期限日が迫っていることも意味する。メジャーリーグでは「ノン・ウェーバー・トレード・デッドライン」(トレード期限日)がシーズン中の一つの分岐点とも言える。優勝を目指すチームと、優勝争いから脱落して来年以降に向けてチーム作りをするチームと、明暗がくっきり分かれる時期だ。

 メジャーリーグでは、すでにトレードの噂が話題の中心となっている。株式市場の話をしているかのような「バイヤー(買い手)」と「セラー(売り手)」という用語が飛び交い、どこがファイヤーセール(主力を大量放出すること)を行うかに注目が集まっている。これほどトレード市場が活発化するメジャーリーグに比べて、なぜ日本では活発化しないのだろうか。

 明確な点を挙げれば、リーグの規模、そしてチーム数の違いが大きな要因だろう。

メジャー主流は主力と若手の交換トレード、同地区球団は稀

 メジャーリーグは30球団で構成されているが、それでも同地区同士のトレードは各球団避けたいというのが本音だ。放出した有望な若手が同地区で活躍してしまうと、手塩にかけて育てた上にライバルの戦力として機能した時、放出したチームにとっては倍のダメージとなる。そのため優勝争いから脱落したチームが中心選手を放出し、優勝争いをしている球団からプロスペクト(有望な若手)を獲得するのが一般的な図式だ。若手を放出してのトレードは、今年の優勝を目指すあまりに長期的なチーム作りを犠牲にするリスクが伴う。

 プロ野球では、セ・パ両リーグ6球団ずつでペナントレースを戦う。それぞれ上位3球団がクライマックスシリーズに進出できることから、優勝を諦めるチームは夏の時点では現実的に存在しない可能性もある。そのためトレードに踏み切ることが難しくなってしまう。

 2016年、パ・リーグでは開幕早々の4月1日に、北海道日本ハム・藤岡好明投手が横浜DeNAへ金銭トレード、4月12日には北海道日本ハム・乾真大投手と巨人・大累進選手が交換トレードされ、計2つが成立した。

 昨年シーズン中にあったトレードは、6月11日に発表された北海道日本ハムと巨人で行われた2対2のトレードのみ。北海道日本ハムが外野手の北篤選手、リリーフ投手の矢貫俊之投手との交換で、巨人から矢野謙次選手と須永英輝投手を獲得したものだった。

 このトレードを見ると、両チームが勝利のために必要なポジションを獲得したトレードに映る。両チームともに戦力が整っているポジションを放出し、穴となっているポジションを加入選手で埋める目的だっただろう。シーズンを諦めるトレードでなく、勝つための補強をしている。

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最終更新:6月27日(月)10時38分

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