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名良橋晃の定点観測♯22「堅守をいかに崩すか? 日本代表にとってもユーロは参考になる」

theWORLD(ザ・ワールド) 6/27(月) 17:10配信

フランスは地元で強い。優勝候補にあげられる

フランスでユーロ2016が開催され、アメリカではコパ・アメリカが行なわれています。8月にはリオ五輪が控えており、サッカー界はビッグイベントが目白押しです。ユーロやコパ・アメリカは現在の代表チームのトレンドが見られる大会なので、私も各国をチェックしてグループ戦術や選手個々のスキルなどを確認しています。

今回はユーロについてお話しします。私は開催国のフランスに注目しています。過去にフランスはW杯で1度(1998)、ユーロで2度(1984、2000)の優勝がありますが、このうち2度(1984、1998)が自国開催でした。地元で熱狂的なサポーターから後押しを受けて戦えるのはやはり大きなアドバンテージで、結果を出すことでさらにノッていけます。98年W杯を制したフランスがそうでした。

今大会のフランスも初戦のルーマニア戦、続くアルバニア戦に終了間際のゴールで劇的な勝利を収め、良いスタートを切りました。当初はカリム・ベンゼマがいないことで前線に不安がありましたが、オリヴィエ・ジルー、アントワーヌ・グリーズマン、ディミトリ・パイェの連係で良い攻撃のカタチを作っています。98年W杯のときもストライカーがいないと不安視されていましたが、大会がはじまるとティエリ・アンリやダヴィド・トレゼゲが活躍しました。前述の3人に加えて、アントニー・マルシャル、キングスレイ・コマン、アンドレ=ピエール・ジニャクなど攻撃陣のコマが豊富なフランスは、優勝候補にあげられます。

ただ、一抹の不安があります。お得意の内紛で、チームの調和が乱れることが一番恐いです。そういった意味では、ポール・ポグバが少し気になります。ルーマニア戦に先発するも存在が目立たず、アルバニア戦はベンチスタートでした。メディアとの対立も噂されています。ディディエ・デシャン監督がうまくまとめてくれるといいのですが……。

スペイン、イタリアも良いスタートを切りました。スペインは初戦で難敵のチェコに苦戦しながらもジェラール・ピケの決勝点で競り勝ち、勝負強いところを見せました。アントニオ・コンテ監督が大会後に退任するイタリアも侮れません。初戦でベルギーと対戦しましたが、私はタレントが豊富なベルギーに分があると考えていました。エデン・アザール、ケヴィン・デ・ブライネ、ロメル・ルカク、クリスティアン・ベンテケなど質の高い攻撃陣が揃っていて、大会前は優勝してもおかしくないと思っていました。

実際はイタリアの堅守がベルギーの攻撃をはね除けました。というより、ベルギーの攻撃は「個」に頼るものが多く、「組織」で崩すカタチがありませんでした。精神的支柱であるヴァンサン・コンパニがケガのため欠場しているのが影響しているのか、今大会のベルギーは元気がないように感じます。

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最終更新:6/27(月) 17:10

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