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[インタビュー]人工知能で小説は書けない

ハンギョレ新聞 6月27日(月)18時20分配信

星新一賞で予選通過の人工知能開発者、佐藤理史・名古屋大教授

 アルファ碁の衝撃冷めやらぬ3月末、人工知能が書いた小説が日本の文学賞で予選を通過したというニュースが伝えられ、話題になった。人工知能は小説を書くレベルにまで発展したのだろうか。答えは「ノー」だった。最近の人工知能ブームの中で登場した「小説を書いた人工知能」を巡るニュースは、マスコミで報道される過程で誇張されたものであることが分かった。

 日本の星新一賞の1次予選を通過した小説の人工知能開発者として知られる名古屋大の佐藤理史教授(56)は先月26日、ハンギョレとのインタビューで「小説を書くプログラムの開発をこれ以上進める計画はない」と明らかにした。小説は人間のほうが上手にできる領域であり「これ以上未来性がない」とも主張した。

 佐藤教授は、人工知能が小説を書くことを目標とする「きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよ」というプログラムの一員として参加した。プロジェクトの総括責任者を任された、はこだて未来大教授の松原仁教授は3月21日、東京で開かれたプロジェクト報告会で文学賞の予選通過の事実を発表した。松原教授はそこで「ようやく小説らしい形で応募するまでになったけど、現時点での貢献度はAIが20%、人間が80%と言える。しかし2年後には、人工知能で完璧に小説を書けるようにする」と明らかにした。

文学賞の予選通過で話題になったが
開発者の佐藤教授は未来性を悲観
「人間がすべて書いたとも言える」

 これに対して佐藤教授はインタビューで、松原教授の言葉を“リップサービス”と述べ、「(現在の技術で作った小説は)パソコンが100%書いたと言ってもかまわないが、人間がすべて書いたとも言える」と明らかにした。佐藤教授チームは、物語の仕組みや単語をすべて直接作成した後、その単語を無作為に再調合するプログラムを利用して小説を作った。2500字程度の短編小説を作り上げるために数万の命令語でプログラムを作成した。「小説は正解がない領域であり、答えを探す過程のマシンラーニングを適用しなかった」と佐藤教授は説明する。

 星新一賞の予選通過が知られると、人工知能のバラ色の見通しが強調された。それが外信で伝えられ、技術水準に対する評価が誇張されたものとみられる。延世大のチョ・ソンベ教授(コンピューター科学)は26日、「人工知能は人間の知的『機能』を具現したものだが、実際にはどうすべきか分からず、結果的にそんな風に見える方法をとる場合が多い。結果物だけを見て誇張し、その実体に対して漠然とした恐怖感を持つ必要はない」と話した。

名古屋/ウム・ソンウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:6月27日(月)18時20分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。