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【完全レポ】スガ シカオ率いるスーパーバンド・kōkua、初の全国ツアー完遂! 達人たちの妙技を観た!

RO69(アールオーロック) 6/27(月) 17:40配信

kōkuaが、6月24日に全国ツアー「kōkua Tour 2016『Progress』」の最終公演をNHKホールで開催した。RO69では、この模様を写真とレポートでお届けする。

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●セットリスト
1.BEATOPIA
2.Progress
3.幼虫と抜け殻
4.オバケエントツ
5.愛について
6.1995
7.黒い靴
8.道程
9.kōkua’s talk2
10.街角
11.Stars
12.Every Time You Go Aweay
13.青空、ひとりきり
14.私たちの望むものは
15.Music Train ~春の魔術師~
16.Blue
17.コノユビトマレ
18.午後のパレード
19.夢のゴール

アンコール
20.砂時計
21.Progress


NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』の主題歌を作るために結成、『Progress』をリリースして以降10年にして初のアルバム『Progress』をリリース、東名阪福の4本のツアーを行ったkōkua、そのファイナル・東京NHKホール。上のセットリストのように、アルバム『Progress』収録曲が13曲(“Progress”は2曲目とラストの2回演奏した)、10年前のkōkuaのシングル『Progress』のカップリング曲が1曲(“街角”)、スガ シカオの曲が4曲、スガが昨年春FM802の「ACCESS!」キャンペーンソングとして書き、プロデュースした曲が1曲(“Music Train ~春の魔術師~”)、アルバム未収録のカバー曲が2曲(ホール&オーツの曲で1985年にポール・ヤングがカバーして全米ナンバー1になった“Every Time You Go Aweay”と、11曲目と、井上陽水1976年のヒット曲である“青空、ひとりきり”)、以上21曲をプレイ。

最初にメンバー4人がオンステージ、インストの“BEATOPIA”でスタート、続く“Progress”からスガが加わってスタンドマイクで、つまりギターを持たず歌い始める、という始まり方。“愛について”でこの日初めてアコースティック・ギターを手にするまで、スタンドマイクのまま歌った。

屋敷豪太(Dr)による“黒い靴”から武部聡志(produce,keyboards)の“kōkua’s talk 2”と“街角”までは、メンバーそれぞれが書いた曲のコーナーで、演奏する前にスガとそのメンバーでMCしてから曲に入る、という構成。「結成10年で初めての全国ツアー、っていっても4本だけだけど」「このツアー4日、ツアーのリハ4日、そういえばアルバムのレコーディングも4日だった」とか、「このNHKホールやるのビビッてた、埋まらないんじゃないかと思って。渋谷公会堂でやりたかったけど、今、渋公(建替工事中で)ないから」などという話で、そのたびに超満員の客席が笑いで包まれる。ステージ後方には6面のLEDがあり、曲によって雲や街の風景や歌詞などの効果映像が映し出される。

前述のとおり、実質“Progress”で始まったこのライブは“Progress”でしめくくられたが(二度目にやった時はLEDに歌詞が映し出された)、メンバーがステージを去り、客出しのBGMがかかるとそれに合わせてWアンコールを求めるハンドクラップが起きた。客電がつき、終演を告げるアナウンスが何度流れても、BGMが丸2曲を越えても、そのハンドクラップは収まらなかった。

国内有数のプロデューサー兼プレーヤー「だけ」が集まり、スガ シカオが歌うとどんなすばらしいことになるのか、というのはアルバムで確認ずみのつもりだったが、ライブを目の当たりにして新たにわかったこともあった。
まず、超一流のプレーヤーが集まっているバンドだが、「ものすごいグルーヴ!」とか「緻密!」とか「超絶!」みたいな音ではない。もっとシンプルで、ラフで、スカスカしていて遊びもあったりする感じで、各自リラックスしつつ音を出していて、そのそっけなさがえらくかっこいいことになっている、みたいな演奏だった。要は、まさに、このバンドが目指している(とMCでスガが言っていた)「大人のロック」、まさに正しくそういう音になっていた、ということだ。全体のボリュームが大きくない、というか小さめだったりするのにも、さすがだなあと思わされる。そんなふうにラフな風情なのに、「音圧でごまかしたりする必要はないです、各自の音をクリアに聴いていただきましょう」という意志の表れのようで。

特に──このライブを体験したスガ シカオのファンの多くが同じことを感じたと思うが──“オバケエントツ”“愛について”“コノユビトマレ”“午後のパレード”あたりの、スガ シカオの曲、このバンドでやるとこうなるか! という新鮮な驚き、特筆すべきものだった。
彼がかつて活動を共にしていたThe Family Sugarとも、現在一緒にライブをやっているFUNK FIREとも、あるいはスガ シカオ with 菅波栄純とも違う、あたりまえだが。Family SugarもFUNK FIREも彼のバンドだから、彼の意志でプレイの方向性が決まっているところが大なり小なりあると思うが、このバンドはそうではないせいだろうが、特に普段のスガのライブでもアンセムになっている“コノユビトマレ”“午後のパレード”のプレイの、ラフで勢いに満ちたプレイには、すごくワクワクさせられた。

途中の武部のコーナーで「10年かかりました。さて、次は何年かかるでしょう?」なんてふざけていたが、アンコールの時はスガ シカオ、「(ツアーがこれで終わりで)さびしい気持ちでいっぱいなので、なるべく早くやりたい」と言った。秋に行うスガのツアーも発表されたし、そんなにすぐにやらなくてもいいけど、というか全員のスケジュールを考えるとそうそうできることではないとも思うが、できれば5年以内くらいにまたやっていただけると、こちらとしてはうれしい限りです。(兵庫慎司)

RO69(アールオーロック)

最終更新:6/27(月) 17:40

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