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珠洲の里山を美術館に 金沢美大、学生らの作品常設

北國新聞社 6/27(月) 3:08配信

 金沢美大は、10年前に廃校になった珠洲市の旧上黒丸小と周辺の野山で、学生や教授らによる美術作品を常設展示する。「校内美術館と彫刻公園」と位置付け、珠洲の里山の四季のうつろいとアートを楽しむ拠点とする。26日は学生らが運動場跡にステンレスで作った造形作品を設置した。

 計画では旧上黒丸小校舎内の12の教室や運動場のほか、民有地である裏山の斜面、校舎前の空き地に、美大生らによる現代アート作品や、美大や旧上黒丸小で保管されている彫刻作品を順次展示する。作品は随時、入れ替え、学生の創作意欲を刺激する。

 整備の初日となった26日は学生ら5人が訪れ、作品展示スペースの草を刈ったほか、校舎内に躍動感をテーマにした石こう像3点を展示した。

 上黒丸周辺では2013年7月から、美大生と教員、住民が協力して「上黒丸アートプロジェクト」(北國新聞社後援)を展開している。校内美術館と彫刻公園の設営・運営は、プロジェクトメンバーの中瀬康志教授や彫刻を専攻する学生、大学院生が中心となる。

 中瀬教授は、作品の常設により、学生が上黒丸を訪れる機会を増やすことで、住民との交流や、里山の風景になじんだ「環境アート」作品の制作を促したいと考えている。「旧上黒丸小を中心に、自然豊かなこの地区一帯で、美大生の作品を気軽に楽しめる場を創出したい」と意気込んだ。

 珠洲市と金沢美大は2年前、アートによるまちづくりに関する連携協力協定を結んでおり、旧上黒丸小活用は協定に基づく活動の一環となる。来年9、10月に珠洲市で初開催され、中瀬教授も出品予定の奥能登国際芸術祭(本社特別協力)の機運盛り上げにつなげる。

北國新聞社

最終更新:6/27(月) 3:08

北國新聞社