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物語は新章へ! 『アリス・イン・ワンダーランド』監督が語る

ぴあ映画生活 6月28日(火)10時34分配信

人気シリーズの最新作『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』が7月1日(金)から公開になる。世界中で大成功をおさめた前作は独自の映像美学をもつティム・バートンが手がけたが、本作は『マペッツ』を成功させたジェームズ・ボビンにバトンが渡った。本作でボビン監督は、前作の魅力や世界観を継承しながら、アリスのドラマを“次のステップ”に導いた。

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本シリーズがアリスがワンダーランドを訪れ、様々なトラブルを解決していくうちに、自分自身を見つめなおして成長していく物語を描いている。基になった原作小説にはこれまで様々な挿画が施されており、バートンはそこに自身のテイストを盛り込んで、映画独自のビジュアルを作り上げたが、ボビン監督も「ティムが作り上げた世界観をちゃんと継承しながら、自分なりのカラーを出したかった。つまり、前作よりも軽妙なトーンで描こうと思ったんだ」という。

確かに本作は、アリスやハッターをはじめ、おなじみのキャラクターと色鮮やかな世界観はそのままだが、物語やアクションはより躍動的になり、絶妙なタイミングで挟み込まれるコミカルな要素もグッと前面に出ている。「僕はこれまでにずっとコメディを手がけてきたし、何よりジョークが大好きだからね。それに僕は英国出身だから、子どもの頃からずっとルイス・キャロルの書いたジョークで笑ってきたんだ。彼の文章は韻を踏んでいたり、言葉遊びをししていたり“言葉の達人”なんだ。この映画は時間をダイナミックに行き来するから、例えば“お茶会”でも、最初の頃の華やかなお茶会はよりカラフルにすることで、後の展開が引き立つようにしたよ」

ボビン監督は、映画のトーンやテンポ、色使いを決める上で「幼少期からずっと『アリス』の世界観に触れて、慣れ親しんできた」ことが大きいという。「原作の挿絵を描いたジョン・テニエルの世界を見て育ってきたから、ティム・バートンが作り上げた世界に融合させて、さらに挿絵にもティムの映画にも出てきていないものを自分で考えて入れていったよ」

その上で監督は、タイトルになっている“時間”にまつわるメッセージを盛り込むことにこだわった。「原作の『鏡の国のアリス』は成長したアリスが主人公で、時間の経過が描かれている。私たちは時間が過ぎていくことを悲しいと思うこともあるけれど、“現在”を大切にして生きていくことが大切だと思うんだ。この映画のアリスは最初、“時間”というものを憎んでいる。だけど、彼女はハッターの悩みを解決する中で、時間について学び、自分の親との関係を見つめなおしていくんだ。つまり、時間を大切にするということは、自分の愛する人を大切にすることだと僕は思うし、そのことをこの映画では描きたかったんだ」

原作に親しみがあり、バートンの世界を愛するボビン監督が新作を手がけたことで、『不思議の国のアリス』でも『アリス・イン・ワンダーランド』でも描かれなかった20代のアリスの冒険と悩みと成長が違和感なくスクリーンに描かれている。

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』
7月1日(金) 全国ロードショー

最終更新:6月28日(火)10時34分

ぴあ映画生活

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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