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【香港】英での住宅投資に注目集まる、EU離脱で

NNA 6月28日(火)8時30分配信

 香港では英国の欧州連合(EU)離脱決定を同国での住宅投資の好機とみる動きが出ているようだ。英ポンドが大きく下落しているため。一方、離脱決定により今後同国の住宅価格が落ち込むとの予測もある。27日付スタンダードが伝えた。
 ある香港市民は26日、英デベロッパーのファブリカが香港で開催した展示会で、ロンドン中心部の住宅を約800万HKドル(約1億円)で購入。ロンドンの住宅価格は下がらないと見ており、英国の賃貸による利回りが約3%と比較的高いこともあって、「香港よりも英国での住宅購入を選ぶ」と話した。展示会には約200人が訪れたという。
 27日付明報によると、香港の不動産仲介大手、中原地産(センタライン・プロパティーズ)ではEU離脱の決定後に英国の住宅投資に関する問い合わせの件数が、決定前と比較して3倍に増えた。投資だけでなく子どもが留学時に使用することも購入の目的になっているという。
 英不動産仲介ナイト・フランクは、英国のイングランド銀行(中央銀行)が来月の会合で0.25%の利下げに踏み切ると予測。市場では金融緩和の可能性も指摘されている。利下げや英ポンド安により、海外投資家が英資産購入に走る可能性もある。
 一方、英国での住宅投資に悲観的な見方もある。米不動産サービス大手のジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)は、EU離脱の決定によって、英国の住宅価格が落ち込むと予測している。同社のアダム・チャリス英国住宅担当責任者はスタンダードの取材に対し、「英国の住宅価格は10%下落する」と述べ、利回りも今後2年間で0.5%縮小するとの見通しを示した。<香港>

最終更新:6月28日(火)8時30分

NNA