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ツアー制裁解除の松山英樹 「“特例”では日本メンバーに戻らない」

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO) 6月28日(火)12時51分配信

米ツアーを主戦場とする松山英樹は27日、米国オハイオ州のファイヤーストーンCCで取材に応じ、日本ツアーの複数年シード選手として日本ゴルフツアー機構(JGTO)から自身に課されていた年間5試合の出場義務に関する制裁が解除されたことについて言及。特例的に扱われることに難色を示し、現時点ではまだ、日本ツアーのメンバーへの再登録を躊躇していることを明らかにした。

【画像】アダム・スコットとお揃いのウェアでラウンドをする松山英樹

JGTOは日本時間同日、松山から徴収した制裁金80万円の返金を含め、理事会で決定した制裁解除を発表。青木功JGTO会長は「日本ツアーのメンバーとしてオリンピックに出てほしい」とし、米ツアー本格参戦を開始した2014年から年間5試合の出場義務を果たせず、翌15年からメンバー登録をやめている松山の復帰を目的のひとつに挙げた。「『また日本に戻って参戦したい』と言っていた」とし、方針を告げた際に松山本人が語ったとされる言葉も紹介した。

この報道を目にした松山はこの日、「特例(的)と知って驚いた」と困惑した様子を見せた。今回JGTOが制裁を解除し、出場義務試合の見直しに言及しているのは、賞金王に与えられていた5年間の複数年シードに関してのみ。もともと出場義務試合数が「0」だったものが「5」に突如設定された経緯がある。見直しの対象となるのは、実質的に自身だけ(2011年に日本ツアーで賞金王となり、米ツアーに参戦したベ・サンムンは日本ツアーメンバー登録を既に放棄する方針)だ。

ただ、賞金王のタイトル以外で複数年シードを持ち、欧米ツアーに進出した選手の出場義務試合数もまた、同じタイミングで「3」から「5」に変更された経緯がある。

2週前に「全米オープン」会場で青木会長から伝え聞いた際には、松山は、複数年シード保持者(ツアー優勝者など)で欧米ツアーに進出したすべての選手を対象にした出場義務解除と受け取っていた。「青木さんからお聞きしたときは、本当にうれしかったんですが、(実質的に)僕だけの特例だとは知らなかった」という。

松山が求めるのはあくまで、海外進出する際の出場義務規定に関する措置の見直し。「米ツアーには、いまの状態の(故障明けの石川)遼も、(岩田)寛さんもいる。アメリカや、レベルの高いツアーで力を付けたい選手もいる。海外に行きやすい環境にすることが大事だと思う。オリンピックを目的かのように規定変更が説明されるのは、僕はショックです」と抜本的な改革を熱望している。

「“特例”では、僕はツアーメンバーに戻らない。他の選手も含めて、海外に行きやすい規定に変わったときに、メンバーに戻るべきかなと思います」と話した。

青木会長が語っているように、JGTOには8月のリオデジャネイロ五輪に日本ツアーとしてかかわりを強めたい思惑もある。松山は「もちろん日本のゴルフのために、日本ツアーのために行動したい気持ちはあります」としている。今後の五輪出場の判断は、今回の特例とは関係なく慎重に判断する方針だ。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

最終更新:6月29日(水)11時5分

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)